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スピッツ「砂漠の花」は「胸に咲いた黄色い花」の後日談説。



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「砂漠の花」についての解釈をしていきたいと思います。

この曲の詞を眺めていると、君との「思い出」が、「生きていく力をくれた」というお話になっています。

しかしながら「思い出」の部分にはあまり触れられず、「生きていく力をくれた」の部分を強調するような形式になっており、私たち観客側にとっては、なんの話なのかあまり見えにくくなっております。「いや~、あの思い出があったから、今の俺があると思うね。あの思い出が本当に大事、まじで、あの思い出に救われた」という感じで。いや、マサムネさんがいい感じの詞にまとめてくれているので、私たちは何の疑問も持たずに感動できますけれども、他の人がこれを言おうものなら、「さっさと、その思い出とやらをいえーっ!」ってなりますよね?

とはいえ、マサムネさんはすでに、「砂漠の花」っぽい曲を発表しています。そうです。アルバム「名前をつけてやる」の中に収録されている「胸に咲いた黄色い花」です。

この、胸に咲いた黄色い花は、カラカラに乾いていた僕の胸に咲いた、君という花のことを指しています。

つまり、花とは、君という人間のことだったのです。

これを、「砂漠の花」に当てはめるとするなら、これもまた人物のことを指しているのだと思います。「胸に咲いた黄色い花」の詞の中で、荒んでいた自分の心を潤して、花でいっぱいにしてくれた君。その君はすでに目の前からいなくなってしまったけれども、彼女との思い出が、まだ自分の心の中にいっぱいあって、それが生きていく力をくれたよ、という詞なんじゃないかなと。

この解釈、どうでしょう?

詞を順番に眺めながら、見ていきましょう。




砂漠の花の 思い出は今も

僕の背中をなでる 生きていく力をくれたよ

「砂漠の花」つまり、自分の心を潤してくれた相手そのものではなく、「砂漠の花の 思い出」つまり、相手との思い出が、自分の背中をさするように慰めてくれて、生きていく力をくれる、と言っています。

すでに「君」は自分と関係のない人になっています。別れてしまって、ずいぶん久しい人になっているのです。

すでに「君」は自分の生活のどこにも存在していないけれども、思い出だけがある。思い出さえあれば、それを糧にして前に進んでいける、という境地になっているというわけです。恨みも悲しみもなく、プラスの思い出だけがある、という感じです。



君と出会えなかったら

モノクロの世界の中

迷いもがいてたんだろう

『当たり前』にとらわれて

この部分ですが、「胸に咲いた黄色い花」と状況が似通っている部分があります。

「胸に咲いた黄色い花」より引用しますが、

鉄の扉こじ開けたら

僕を変える何かがあると聞いた

君と笑う みんな捨てて

街の音にもまれながら

「鉄の扉」これは、冷たい社会の決まり事のことだと思います。「そんな成績じゃ、ろくな大学いけないぞ」「年収300万じゃ結婚は厳しいな」「残業しないと出世しないよ」「一戸建てして一人前」「男なら車持ってないとね。軽? ダッサ」……こういう決まり事があるので、みんな必死に勉強して、いい会社入って、日付が変わるまで残業して、休日しか帰らない新築一戸建てや、休日しか使わない車に多額のローンを支払っているわけです。こういう生活を乗り越えることで「僕を変える何かがある」というわけです。

でも、この詞の僕と君は、「みんな捨てて」しまいました。そうやって、君と笑い合っていたのです。

「砂漠の花」に戻りますが、『当たり前』にとらわれていたことも当てはまりますし、だからこそモノクロの世界の中で、迷いもがいてたのも一緒です。

そして、君と出会ったことで変わったことも、一緒です。



はじめて長い 夢からハミ出す

考えてやるんじゃなくて 自然にまかせていける

砂漠の花の 思い出は今も

僕の背中をなでる 生きていく力をくれたよ

「はじめて長い 夢からハミ出す」とは、僕の夢の中だけに存在していた君のパワーが、現実世界にはみ出してきた、という意味なんじゃないかなと。

自分一人では自信がなかったけれども「大丈夫だって、アナタならできるよ」と、僕の中にいる君が言ってくれたことで、自信になったのだと思います。だからこそ、「考えてやるんじゃなくて 自然にまかせていける」という心境になれたのだと思います。

こうやって、僕の心の砂漠に咲き続けている君という名の花は、「生きていく力をくれ」ているのです。



ずっと遠くまで 道が続いてる

終わりと思ってた壁も 新しい扉だった

砂漠の花の 思い出を抱いて

ひとり歩いていける まためぐり会う時まで

君と別れた後の僕の人生も、まだまだ続いています。ずっと遠くまで歩き続けなければいけません。

君と別れた時は、「もう終わりだ……」と絶望していました。「胸に咲いた黄色い花」では、「このまま僕のそばにいてずっと もう消えないでね」と願っていましたが、それが消えてしまったわけですから。絶望以外の何物でもないですよね。

でも、もう終わりだと思っていた壁でしたけれども、実はそれは「新しい扉」という希望でした

この先は、君との思い出を抱いて、ずっと遠くまで歩き続けるという道が続いているのですから。

その先には、君とまた再び、めぐり合う時がくるかもしれません。




という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

なかなかいい感じの解釈なんじゃないかなと、個人的には思います。結構感動できます。

もし、フラれてしまった人がいたら、「砂漠の花」をおすすめしたいです。フラれたことを恨んだり、悲しんだりするのは当然の感情ですけれども、でも好きになったことで、相手から得られたものって、結構大きいと思うんです。その大きなものをプラスの力に変えて、新しい扉へと歩みをすすめることができたら、結構いい感じだと思うんです。




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