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スピッツ「新月」は、出産の話だった説。



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「新月」について解釈していこうと思います。

ブログタイトルにありますとおり、この詞は、出産のことを表現した曲なんじゃないかなと私は思っています。いや、あんまり自信がないうえ、上手に扱うのが難しいテーマですので、うまく伝わるかどうかはわからないんですけど…。

あっ、エロ要素はありません。スピッツは、エロ要素のある曲がまあまああるので、出産と聞くと、ついついエロ方面に思考を巡らせてしまう方もおられると思いますが、この詞に関してはそういう感じではありません。安心してください。妊娠出産とエロを簡単に結び付けちゃう、男子中学生みたいな視点にならなくても大丈夫です。

そのかわりと言っては何ですけど、うまく解釈がマッチするかどうか自信がありません。ゆるい感じで「ふーん」って眺めてもらえたら幸いです。


さて、「月」という文字には、天体としての月という意味と、もう一つ、という意味があります。腹とか脳とか臓とか、身体に関する漢字は、すべて月という偏が使われています。にくづきといいます。一見関係のない話に思えますけれども、人体は天体の動きと関係があるのかも? と考えられたことから、この字が当てはめられるようになったんじゃないかなと。

子宮内膜からの出血を月経といい、天体の動きに合わせて制作された暦の周期とほぼ一致していることから、そう言われています。また、新月についていえば、新月の日は体調を崩しやすいと言われています。これは、天体の位置関係により重力が変わったことで、体調不良になるという仕組みのようです。

このことを踏まえて詞を眺めてみると、「バイオロジー」とか、「目を開けて」とか、「食べて」とか、どうも肉体的な表現が散見されます。このことから、新月とは、つまり新しい肉、つまり、生命が新しく生まれた瞬間のことを、言いたいのではないかなと、私は想像しました。

新しい生命の誕生と、新月という天体の不思議さ。この二つに思いを馳せたのが、この詞なんじゃないかなと。



正気の世界が来る

月も消えた夜

目を開けて

この詞の主人公は、母親の身体から生まれる直前の赤ちゃんだとすると、なんとなく読み解けると思います。

正気の世界が来る、とはつまり、今までは意識の無い、正気を保ちようがない世界にいたことがわかります。羊水の海の中が、彼の世界の全てでした。でも母親の身体から分離して、空気が支配する世界に出てこようとしています。空気と自我の世界が来るのです。

この赤ちゃんは、今まで母親の身体のなかで、月経をはじめとする天体の法則に守られて、成長していました。でも、出産して自我を持つということは、この法則から解き放たれることを意味します。つまり、月が消えるのです。

目を開けることができるのは、出産した後です。正気の世界に来て、はじめて目を開けることができるのです。



明日には会える そう信じてる あなたに あなたに

変わってみせよう 孤独を食べて 開拓者に 開拓者に

ここでの「あなた」は、自分の母親のことだと思います。今まで、自分は母親の一部でした。それが出産により、ふたつの命に分かれたのです。だから会うことができるのです。

「開拓者」は、新世界を切り開いていく人のことです。新しい命にとって、母親の身体から出るということは、自分の人生を切り開いていく、開拓者になるということです。

孤独であることを受け入れて、開拓者に変わってみせよう、と、この赤ちゃんは言っています。



徐々にざわめき出す

知らないままでいることはできない

赤ちゃんは、自分が自分であることを認知して、徐々に騒ぎ出します。

後戻りはありません。一度自分が自分であることの自覚が芽生えたら、もう母親と同化していた頃には戻れません。



明日には会える そう信じてる あなたに あなたに

止まっていろと 誰かが叫ぶ 真中に真中に

それでも僕は 逆らっていける 新しいバイオロジー

変わってみせよう 孤独を食べて 開拓者に 開拓者に

「止まっていろと 誰かが叫ぶ」とは、赤ちゃんに「生まれないほうが幸せだよ」と言ってる声が聞こえたのだと思います。

昨今の恋愛事情、結婚事情を眺めてみますと、結婚や出産を選択しない若い人が増えています。これは将来の展望の暗さの表れだと思います。お金もないし、物価も高いし、状況が好転する気配もない。そんな状態で結婚したり、子供をもうけたりすれば、生活が苦しくなって破滅しかない、と、そう考える賢い若者が増えたことが、最近の結婚、出産に関する数字が壊滅的な理由だと思います。

「生まれないほうが幸せだよ」とは、世間の声として、大きな声になってきています。こんな未来が暗い世の中に生まれてきて、かわいそうだ。みんな、そう思っています。

だからこそ「それでも僕は、逆らっていける」というのは、頼もしいですね。天体という、大いなるものに誕生を支えられている赤ちゃんにとって、たかが人間社会の細々とした「未来は暗い」という話は、些細なものなのです。これから赤ちゃんは、開拓者になるのですから。そういう未来さえも変えていける、すごいエネルギーが備わっているはずなのですから。



という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

赤ちゃんの出産という状況を詞になぞってみると、なんとなく意味が通じるような気もしますけれども、うまくいったでしょうか?

マサムネさんの作る詞は、ほんとうに幅広い内容で、毎回楽しいです。同時に、自分の知識量の多さを、試されているような気がしています。

いろんなことを知って、はじめて見えてくる。「新月」は、そういう詞だと思うのです。

あっているかどうかは、わからないですけれども。




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