スピッツ「シュラフ」は、地球滅亡の話だった説~スピッツ歌詞解釈~
- 2022年7月31日
- 読了時間: 4分
更新日:3月4日

こんにちは。八百屋テクテクです。
今回は、スピッツ「シュラフ」について語っていこうと思います。
この曲、不思議で不気味な内容になっています。どういうふうに解釈すればいいのか、よくわからない曲で、みんな戸惑ってしまうんじゃないでしょうか。
疲れ果てた 何もかも滅びて
ダークブルーの世界からこぼれた
不思議のシュラフで運ばれて
みんな嘘さ 奴らには見えない
たったひとつの思い出を抱きしめて
不思議のシュラフで運ばれて
歌詞は、これだけです。
最初に、「何もかも滅びて」います。滅びる、とは、滅亡する、という意味です。何もかも、と強調していますから、滅びの対象は、人類、とか、世界とかでしょう。
ダークブルー色ということは、これはたぶん、空の色のことでしょう。核戦争の爆発により巻き上がれられた粉塵が地球を覆うと、太陽の光が届かない、いわゆる「核の冬」になりますが、その状態になった地球の空は、常にダークブルー色をしています。
さて、この状況において、「不思議のシュラフで運ばれる」ことは、何を意味するのでしょう?
シュラフの意味ですが、これは私は「コールドスリープ装置」と解釈しました。人類はコールドスリープを使い、核の冬が過ぎ去る遠い未来へと旅立つことを示唆しているのではないのでしょうか。その、コールドスリープ装置をシュラフに見立てているのです。
あるいはもっと宗教的に「ミイラ棺」と解釈してもいいかもしれません。ミイラは、永遠の命を得るために作られました。核戦争という危機に際して、いったんミイラとなって休眠し、核の冬をやり過ごそうというわけです。
ようは、このシュラフは、愚かな人類を滅亡の危機から救ってくれる、唯一の可能性なのだと思います。
「みんな嘘さ 奴らには見えない」が、何に対してかかっているのかが特定できなかったんですけど、これは地球を核戦争に巻き込んだ各国首脳たちに向けたメッセージなのだとしたら、これは政治的なメッセージになります。為政者たちは何もわかっていない。わかっていないから、世界が滅亡した。やらなくていいことを、やってしまった。自分たちが信じていた信念とか矜持とかは、全部嘘っぱちだ、と。
「みんな嘘さ~」が、シュラフにかかっているのだとしたら、この詞の主人公は、「核の冬が過ぎ去る遠い未来へと旅立つのに、コールドスリープやミイラ技術を使おう」といった、実現可能かどうかよくわからない技術に対して、否定的な意見を持った人間なのだと思います。それは、未来を生きる挑戦ではなく、現実逃避だ、と。
とはいえ、遅かれ早かれ、人類は滅亡してしまうのです。もはや、人類が生存できる環境ではなくなってしまったのです。
話は変わりますが、このシュラフ、上記の解釈通りだとするなら、似たような話があります。
この詞の10年後ぐらいに発表された、∀ガンダムという作品です。
∀ガンダムに出てくるガンダムの世界観ですが、もともと高度な文明で栄えた世界が、一旦滅亡し、そこから再生しつつある世界が舞台となっています。文明を忘れて、土を耕し家畜を育て、中世ヨーロッパのような街並みを築いていた人類。
そんな中、土の中から発掘された旧時代のガンダム。その時代に生きていた人々にとっては、いわゆるオーパーツでした。一方、地球が滅亡した際に月に逃れた人類がおり、その月の民たちが地球に攻めてきた際、この発掘されたガンダムを使って、抵抗運動をする、みたいなストーリーです。
この作品の終盤に、実は発掘されたガンダムにこそ、人類を滅亡させた最終兵器が内臓されていたことが明らかになります。そして、月の民との最終決戦で、お互いに人類を滅亡させた兵器の撃ち合いになります。ギリギリのところで相打ちとなり、ガンダムたちは自己再生機能のある繭に包まれて、活動を停止させ、再び永い眠りにつくことになる、という結末になっています。
自らを滅ぼす兵器を撃ち合い、そして傷ついた身体を繭に包んで、永い眠りにつく。
このガンダムの話、スピッツの「シュラフ」の世界観にとても良く似ているので、もしかしたら参考にしたんじゃないかなと、そんな妄想をしちゃいますね。
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