スピッツ「グリーン」にみる、草野マサムネ兼業農家説。~スピッツ歌詞解釈~



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「グリーン」について解釈していこうと思います。

正直今回は、というか、今回もまた、「信じるか信じないかはアナタ次第」案件です笑

もっと何か違う解釈があるのかもしれませんが、八百屋さんなので、農家さん寄りの解釈になってしまうのはしょうがないですよね。

それでもよいという方は、どうぞお付き合いくださいませ。


というわけで、ブログタイトルにありますとおり、マサムネさんは実は、スピッツのボーカルとして活躍しながらも、農家さんもやっているという、2足の草鞋を履いているんじゃないかなと。

いつもだいたい、アルバムを3年周期ぐらいで出しているんですけど、このアルバムのライブツアーを1年ぐらいやって、ファンクラブ限定のツアーを半年ぐらいやるでしょう? そうしたら次のアルバムを出すまでに単純計算で1年半の猶予があるわけですよ。この1年半の間、彼はどこで、何をしているのでしょう…?

この謎が、まさにこの、グリーンの歌詞に現れていると、この八百屋さんは睨んでいるんです。

いったい、どういうことなのでしょう?

歌詞を追って、順番にみていきましょう。



どん底から見上げた 青い空とか

砂漠で味わった 甘い水とか

欲しがって 誰も信じちゃいないのに 誰かを探してた

君のような

この詞に、農家さん目線というフィルターをかけちゃいます。すると、どうなるでしょう? 普通の人にはとても困難な歌詞解釈が、農家さんにならスルンと解けちゃいます。さあみなさんも、農家さんの気持ちになったつもりで、歌詞を見てみましょう。

まず、この詞の主人公は何を欲しがっているのでしょう? 青い空と、甘い水です。これ、普通に解釈すると、抽象的な何かだと解釈しがちなんですけど、まさに実物だとしたら、ぐっと農家さん寄りになる仕掛けになっております。

「どん底から見上げた青い空」は、「気持ちが落ち込んでいたり、心が乱れていたりすると歌詞は作れないけれど、農業だったら、自分の心の乱れに関係なく、青い空さえあればできるなぁ」と読み解くことができます。

「砂漠で味わった甘い水」の部分は、実際の砂漠での甘い水は、喉がすぐ渇くのであまり嬉しくないんですけど、「砂地で栽培されている甘い果実の汁」と変換すれば、嬉しいものとして意味が通ります。トマトやメロン、スイカなどの果実は、水はけのいい砂地で栽培すると、糖度が非常に高くなります。実際に農家さんとしての感性を持っているなら、「あー、美味しかった~」に留まらず、「この栽培技術、欲しいな……」と貪欲に目を光らせることになるでしょう。

「誰も信じちゃいないのに誰かを探してた 君のような」の部分なんですけど、この「誰」や「君」に当たるのは、はたして人間でしょうか? サビでは「グリーンだ」と続いているので、ここは植物なんじゃないかなと解釈してみます。だって、緑色の人なんてドラゴンボールのピッコロ大魔王や、ナメック星人ぐらいしか思いつかないんですよね。

こう変換すると、この主人公が抱える農業の課題が見えてきます。この主人公は、普通のトマトやキュウリではなく、「君」のような、何か特別な農産物を作りたがっているようです。



今芽吹いたばっかの種 はじめて見たグリーンだ

憧れに届きそうなんだ 情念が

あふれているよ あふれているよ

「これは農業を表した曲だ」という前提があれば、ここは難しくありません。そのまんまです笑

「情念」とは、深い愛憎のことを指します。愛だけでなく、憎悪も含まれているんですね。丹精込めて野菜を育てている人なら、この感覚は理解できるんじゃないかなと思うんですけど、野菜を育てるって、自分の子供を育てているような感じなんですよね。ちゃんと育て~って願っているんですけど、なかなか思い通りに育たない。成長が悪かったり、病気になったり、虫に食われたり、すぐそばの雑草のほうが成長が良かったり、せっかく育ったと思ったら、甘くなかったり……なんで思い通りにいかないんだ、と時には怒りたくもなります。

八百屋さん目線だと、そうやって世話して育った野菜って、農家さんの性格がくっきり表れます。「このトマトは若干未熟だけど、気温差を考えると食べる頃には適熟しているだろう。食べる人のことをちゃんと考えてる農家さんだ」とか、「こっちのトマトは形がイビツだけど甘い印が出ているので、良い環境で育てられたのだろう。そういうのに配慮できる農家さんだ」「あっ、こっちは、イビツでも売れるしとりあえず出しておこう、客にはわかんねえし、という気持ちで不良品とわかっていながら詰めたな」と。見る人がみれば、わかります。

農業は、工場製品とは違い、その出来栄えに、農家さんの情念が深くかかわってくる分野なのです。



コピペで作られた 流行りの愛の歌

お約束の上でだけ 楽しめる遊戯

唾吐いて みんなが大好きなもの 好きになれなかった

可哀想かい?

これらに「農業」というフィルターを通すと、「コピペで作られた流行りの愛の歌」は、農協の規格通りに作られた、どれを見ても同じ顔の野菜たちのことなんじゃないかなと。農協の規格は、野菜を、まるで工場作業で作られた野菜だと消費者に錯覚させるような、画一的なものになっています。加えて農協は、「流行」の野菜しか取り扱ってくれません。大根やキャベツは買い取ってくれますが、ハバネロ、プチヴェール、ロマネスコなどマイナー野菜は引き取ってくれません。市場に出荷して、確実に売れる見込みのある野菜しか引き取ってくれないのです。まさしく、「コピペで作られた、流行の」ものを作ることを、農協は農家さんに求めているわけです。

このやり方は功も罪もあるんですけど、この話をすると長くなってしまうので、ここでは省きます。まあとにかく、何か特別な野菜を作りたいと考えている農家マサムネさんにとっては、好きになれないやり方だというわけです。

「お約束の上でだけ楽しめる遊戯」というのは、無限の種類がある野菜でも、上記のやり方で選別されて、八百屋さんの店頭に並ぶ頃にはいつものメンツになってしまっている、広がりがなく硬直した青果業界を表しているのかなと。大根やキャベツは季節を問わずいつもある一方で、ハバネロ、プチヴェール、ロマネスコは何年経っても店頭に並ぶことはありません。なので消費者は、大根やキャベツという「お約束」の野菜で、献立を楽しむほかないのです。

こういう状況に嫌気がさして「みんなさぁ、キャベツや大根が好きだから作れっていうけどさぁ、もっと違うものを作りたいんだよね。それって、可哀想なことですかい?」と問題提起をしています。



でも悩みの時代を経て 久しぶりの自由だ

ときめきに溺れそうなんだ 最速で

どこでも行くよ

君が望むのならば 全てを壊せる

でも農家マサムネさんは、そんな青果業界事情を無視して、自分の好きな野菜を育てることにしました。いろいろ悩んだ末、これでいこう、と決意したのです。

今は直売や通販など、農協や市場に頼らない販売方法が数多くあります。マイナー野菜のハバネロを作ったとしても、それを必要としているお客様にお届けできる手段が豊富にあるというわけです。これは、トキメキですね。おっしゃぁ、ハバネロ最速で作ってやるぜ! という気持ちになるではありませんか。

「君」は、先ほども述べたように、野菜のことです。農家マサムネさんの手によって育てられた野菜が、その買取先を求めているというのなら、上記で長々と述べた現在の野菜の流通事情すべてを、壊せる、と息巻いています。

市場では何千トン、何万トンという多くの野菜が右から左へと流れていくのを横目に、マサムネさんが育てたハバネロを梱包した箱が、クロネコヤマトのクール便で、ひっそりとお客様のご自宅に届けられたことを指して、「既存の物流の概念を破壊してやったわ」と息巻いている場面だと思います。



抗って「構わないで」って言いながら 誰かを探してた

君のような

今芽吹いたばっかの種 はじめて見たグリーンだ

憧れに届きそうなんだ 情念が 脳内の 火焔土器に

あふれているよ あふれているよ

「抗って「構わないで」って言いながら」とは、まさに自由に野菜を作りたい農家さんを取り巻く事情だと言ってもいいでしょう。ハバネロを作ろうとする農家さんを、周りの農家さんや農協の職員さんは「やめとけよ」と親切心から止めるでしょう。「そんなものを作っても、売れないぞ」と。

この周りの圧力に対して、「構わないで」と言っています。

脳内の火焔土器とは、情念の溢れ方が、火焔のように燃えている、ということを表現したかったのだと思うんですけど、現在あの形状の土器で、ひろく使用されているものといえば、植木鉢を思い浮かべます。鉢は、植物を使う時に使います。どこか、農業を連想させます。植木鉢に植物を青々と萌えさせれば、火焔土器のような形状になるではありませんか。

火焔土器という言葉のチョイスは、もしかしたら、複合的な効果を期待した設定だったのかもしれません。



という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

無理矢理だと思いましたか? うーん私も実はそう思っています笑

でも、もしこの解釈が正しいのだとすれば、ブログタイトルにもありますとおり、マサムネさんは兼業農家なんじゃないかなと。今解釈した内容というのは、農家さんか、それに近い職業の人にしか、知り得ない感覚だからです。その感覚を、ここまで表現できるなんて、実際にやっているとしか思えないんですよね。

もしかすると、マサムネさんが名前を隠して、産直サイトでこっそり野菜を販売しているかもしれません。となると、この詞であげております通り、キャベツや大根といったメジャーな野菜ではなく、ハバネロのようなマイナーな野菜である可能性が高いです。マイナーな野菜を探すことで、それが見つかるかもしれません。

だなんて、妄想を繰り広げておきます笑



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