- 2023年2月18日

野菜セット～八百屋テクテクセレクション～

更新日：2023年2月22日

こちらの項目では、八百屋テクテクのおまかせ野菜セットの紹介をしております。

八百屋さんが「この時期は、これを食べてほしい！」と全力でおすすめする野菜を詰め合わせたセットになっております。

★はじめに。

ところでみなさん、野菜、果物は、何種類あると思いますか？

スーパーで扱っている野菜は、だいたい150品目程度、果物だと100品目程度です。でも、野菜はスーパーに並ぶものだけではありません。伝統野菜や新興野菜、珍しい野菜なども含めると、野菜だけで600品目程度にまでなるそうです。これは、例えばじゃがいもを1種類、たまねぎを1種類とカウントした、品目の話です。この、1品目としてカウントされている、じゃがいもの中には、100を超える品種があります。男爵、メークィン、キタアカリなど有名なものから、紫じゃがいもやピンクじゃがいもまで、用途や色も多種多様です。さらにさらに、同じ男爵イモでも、北海道産と福井県産では味が違う、としたら、どうでしょう？　また同じ北海道産でも、春と秋では味が違う、としたら……。

600品目の中の1品目でも、さらに100を超える品種に分かれており、その1品種でも、時期や産地でさらに細分化されるというわけです。

こう考えてみると、「野菜は何種類ありますか？」という問いには、すぐに答えられないということがわかると思います。実際に八百屋さんである私が問われたら、答えに詰まってしまいます。

ましてや、その無数にある種類の中から、美味しい野菜を選ぶというのは、すごく大変な知識量が必要になってくるのです。

しかしながら、この、大変な知識量が必要になるはずの野菜選びですが、実際は、ほとんど考える必要がないような仕組みになっています。先ほどのじゃがいもの例でいえば、秋冬にスーパーさんに行けば、北海道の男爵イモが「じゃがいも」の名前で販売されています。春先には長崎産のニシユタカが「じゃがいも」になり、夏には関東産や中部産、地場産の男爵またはキタアカリが、「じゃがいも」の名前で販売されています。このように、スーパーのバイヤーがその時期適切な品種を選び販売しているからです。

でも、スーパーさんが選ぶ基準と、美味しい野菜の基準には、ズレがあります。というのも、スーパーさんが野菜を選ぶうえで大事にしている事は「安く販売できる野菜かどうか」です。品質がよくても、高ければ、選ばれません。野菜が美味しい福井県ですが、福井のスーパーに並んでいる野菜がどれも県外産ばかりなことは、それをよく象徴しています。

八百屋テクテクの野菜セットは、よい野菜を見分ける八百屋さんの目線で、何百、何千という野菜を眺めた時、今の時期はこれだ、という野菜を10種類ないし15種類を選んだ野菜セットになっております。

野菜は、選ぶ人によって、違いがクッキリ現れてきます。よく野菜の目利きができる人は、スーパーの野菜売り場で品定めを行っておりますが、スーパーの野菜売り場に並んでいるのは、だいたい同じ産地の同じ品種です。そこで目利きをしても、それほど違いはないでしょう。同じ産地、品種の中からではなく、もっと視点を広げて、数百、数千の条件の中から、もっとも適した野菜を選ぶことができれば、その違いはクッキリ出てくることでしょう。