なぜ福井の野菜が美味しいの?



こんにちは。八百屋テクテクです。

みなさんは、どんな野菜が美味しい野菜だと思いますか?

美味しい野菜を見分けるコツって、あるんでしょうか?



最先端の技術を使った工場野菜、自然の力を活かしたオーガニック野菜、

直売所やスーパーはもちろん、オンラインショップを覗けば、様々なこだわりの農法で作られた野菜などが販売されています。

さて、どれが一番美味しい野菜なのでしょう?



こういう場面で悩んだとき、ぜひ参考にしてもらいたい項目があります。

それは、「月火水木金土日」です。

えっ、曜日のこと? って思いましたか。

曜日みたいな並びなので、覚えやすいでしょう。でも曜日とは関係ありません笑



さて、八百屋テクテクでは、主に福井県北部(嶺北)産の野菜を扱っています。

他とくらべて、福井県の野菜って、どうなんでしょうか。

福井の野菜事情に詳しい八百屋さんが、この基準ごとに正直な評価をつけてみました。各項目ごとに、5点満点で点数をつけています。




【月】が綺麗な場所で作られている。


月や星が綺麗なところというのは、空気が綺麗な証拠です。

野菜は私たち人間と同じで、呼吸をしています。ですので、ホコリや塵、排気ガス、そのほか大気中に含まれる有害物質などの影響を受けます。

当然ですが、都心や工業地帯などの人口密集地より、田舎で、夜は真っ暗になるような場所のほうが、野菜を育てる環境としては良いということです。


福井県北部に位置する福井平野は、全国にある平野のなかでも、かなり空気が綺麗な地域です。

太平洋側と比べると人口が少なく、工業や産業が充実していない証左ではありますが、農業をするにあたっては、良い環境であることは確実です。

【福井の空気の綺麗さ】……★5




【火】(肥)が適切。


火は、肥と読み替えてください。肥は火と同じエネルギーに変換するものなので、ある意味似たような雰囲気だと思います。

野菜が健やかに育つためには、肥料が必要不可欠です。肥料は、野菜にとって食事と同じなのです。

ただし、これも人間と同じで、食事に過不足があれば身体を壊してしまうように、野菜もまた、肥料が適切でなければダメになってしまいます。

肥料が適切かどうかについては、農家さんの腕にかかっています。野菜のことを知り尽くした、野菜作りの名人などと言われる人は、この塩梅が非常にうまいんです。


福井には特別、全国的に農業のスペシャリストが揃っている地域だ、というわけではないので、福井の野菜は全部レベルが高い、などとは言えません。

でも八百屋テクテクの野菜は別です。農家さんを直接訪ねてヒアリングを行い、「いいね!」と思った農家さんの野菜を選んで仕入れています。腕のいい農家さんと知り合うことができれば、高品質で美味しい野菜を手に入れることができるのです。

【八百屋テクテクの農家さんの腕】……★5




【水】が綺麗。


水質もまた、野菜づくりに大きな影響があります。

基本的には、川の上流で作られた野菜のほうが、下流で作られた野菜よりも美味しいとされています。

なぜなら、川下の水は川上の水に比べて、不純物が多く濁っているからです。濁流の水より清流の水のほうが美味しいのは、やはり人間も野菜も同じです。

川下の水は、生活排水が流れ込んでいることもあります。食器を洗った水、洗濯をした水、お風呂の水、場合によっては、廃油や牛乳、醤油など、自然には分解できないものも含まれることもあるでしょう。そういった生活排水が混じった川の水をくみ上げて、農業用水として使われている場合があります。


一方、福井は、水が綺麗なことで有名です。米、酒、蕎麦、豆腐など、水の綺麗さが美味しさに直結している特産品が有名です。

当然、農業用水にも気を使っています。九頭竜川の上流で河口堰を設けて綺麗な農業用水を確保し、各農地に向けて用水路を張り巡らせています。これにより、先に挙げたような、汚水が田畑に流れ込むようなことが起こりにくくなりました。

こうした治水事業は表にはでにくい部分ですが、福井の美味しい野菜づくりを下支えしています。

【福井の水質】……★5








【木】の特性に適した場所である。


例えば、東北地方のミカンってあまり聞いたことがないと思います。ミカンの木は温暖な気候を望んでいて、寒い場所が苦手だからです。

逆に、九州でとれたリンゴっていうのも、あまり聞かないと思います。リンゴの木は寒いところを好んでいるからです。

このミカンとリンゴの例は、すべての農産物に当てはまります。どんな野菜も得意な気候、苦手な気候があり、得意な気候では健康に、苦手な気候では病気がちになります。病気がちな農産物を農薬の力で無理やり育てたものより、気候にあった場所でスクスク健康に育てたもののほうが、より美味しい野菜になります。


福井に住んでいると実感するのですが、春はゆっくり暖かくなり、夏は暑く、秋もまたゆっくり寒くなり、冬は雪が降ります。正しく四季が巡ってくるということです。春には春野菜が、秋には秋野菜が露地で収穫できるのです。

福井の場合は、四季ごとに、四季に応じた美味しい野菜が収穫できる、そんな気候なのです。

【気候に適した野菜作り】……★5




【金】がある地域である。


農業にどれだけ投資ができているかについても、非常に重要なことです。

例えばジャガイモと玉ねぎといえば北海道ですが、大規模な農場の整備と機械化、貯蔵施設、加工施設、運搬など、ありとあらゆる設備を整えています。その結果、日本一のじゃがいも、玉ねぎ王国になりました。

そのほか、トマトの熊本、レタスの長野、なすの高知、など、農産物の名前ですぐ思い浮かぶ地域は、やはり生産から出荷までの体制が整えられているため、野菜の品質は高いです。


福井は正直な話、お金がありません笑 より正確にいえば、お金がかからないやり方を好んでいるのです。

「大規模な設備を整えて運用していこう」「広告費をかけて大々的にPRしていこう」など、お金だけを失う危険性のある博打のようなやり方を好みません。それよりも「やれることを少しずつ広げていこう」「失敗したらすぐに手を引けるようにしよう」という、堅実なやり方を好みます。福井の、真面目な県民性ならではの思考です。

しかしながら、設備にお金をかけられないという点について、他産地と比べて劣っているということは、事実です。それは、野菜の品質や出荷量が安定しないことに繋がり、またそれが産地としての知名度が上がっていかないことにも繋がっています。

【資本力】……★2




【土】が適している。


例えば根菜は、砂地のような柔らかい土壌を好みます。鳥取の大根が有名なように、砂丘地などで作られた根菜はとても美味しいということが言えます。

先ほど水の項目で「川上であれば野菜は美味しい」と言いましたが、じゃあ山奥であればいいのか、というと、そうとも言えません。人の手が入らないような山地は土が硬くなっており、野菜が根を生やすことが難しいこともあります。根が張りにくいということは、成長のストレスを抱えることになり、美味しくなりません。


福井県北部は、九頭竜川、足羽川、日野川という3本の清流に囲まれる形で、平野部が広がっています。肥沃な土地の条件として、河川が作り上げた三角地帯が挙げられますが、この地理的条件から、福井県北部全体が巨大な三角地帯と言えるでしょう。まさに農業をするのに、これ以上適した土地はないほどです。土が非常に肥えていて柔らかく、農業に適した土壌なのです。

【野菜を育てるのに適した土地かどうか】……★5







【日】(天候)がいい。


実は、その土地の野菜がいい野菜かどうかというのは、毎年変わります。

台風、大雨、日照不足、大雪などの悪天候は、上記の条件がどんなに優れていても、簡単にひっくり返してしまいます。福井にももちろん台風があり、冷夏があり、大雨があり、日照りがあり、大雪があります。

逆に言えば、野菜にとっていい天候が続けば、お金がなくて設備が整っていない地域でも、お金をかけた地域と同等の素晴らしい野菜ができあがります。

まさに農業は「人知を尽くして天命を待つ」尊いお仕事なのですね。




農業とは、これら7つの項目の掛け算による総合点で、良しあしが決まってくるというわけです。


いかがでしょうか?

正直、拍子抜けした方もいるかと思います。

長々とお話いたしましたが、実は、上に挙げた条件は、農業をしている方にとっては、特別なことでも何でもない、ごくごく当たり前なことだからです。

でも、こういう基礎的なことだからこそ、大事だと言えるでしょう。

掛け算ですので、これらの項目の、どれが一つでも0点だった場合、農業そのものが成り立ちません。

また、どれか一つでも点数が悪ければ、総合点はガクッと落ちてしまいます。

長所を伸ばし、短所を克服する。これを同時に行うことで、点数は加速度的にどんどん上がり、美味しい野菜ができるのです。




野菜を作る好条件が揃う、福井。

その福井の野菜の中でも、八百屋テクテクは、福井で活動する腕のいい農家さんから野菜を仕入れてします。

上記で挙げた項目による、総合点が極めて高い野菜たちです。

これらの美味しい野菜たちを販売するのと同時に、多くの人たちに向けて、福井の野菜の美味しさを発信していきたいと考えています。

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