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スピッツ「ナサケモノ」は、ツンデレアニメを愛する人の話だった説。~スピッツ歌詞解釈~



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「ナサケモノ」について解釈していきたいと思います。

この曲のタイトルは、「情けない獣」を略して、ナサケモノ、となっているようです。それでは、情けない獣って、なんのことでしょう? なんとなく、それは、マサムネさん自身だということがうかがえます。

あとは想像でしかないんですけれど、ブログタイトルにもなっておりますように、「ツンデレ少女に翻弄されるアニメを愛する人の話」なんじゃないかと、私は思うのです。

いつも以上に、何をトチ狂ったことを言っているんだ、と思われるかもしれませんが、まあ私のたわいもない妄想だと思って、それでもお付き合いできるよと思う奇特な人は、どうぞお付き合いくださいませ。

それでは早速、詳しく見ていきましょう。




憧れたり コケにしたり 愛おしい二文字

「ナサケモノ」のように、なにをテーマにした曲なのかがよくわからない場合、最初のワンフレーズにヒントをだすようにしてくれています。あくまで体感ですけど。

「この詞は、こう読んでくださいね」と、マサムネさんがとびっきりのヒントをもってきてくれているように思うのです。

今回もまた、その法則が適用されているというふうに考えますと、最初のこの部分をうまく解釈できれば、おのずと後半部分が解ける、ということになります。

では、「憧れたり コケにしたり 愛おしい二文字」は、どう解釈すればいいのでしょう?

私はここを、ツンデレと解釈しました

ツンデレって知っていますか? 主にアニメキャラクターなどに当てはめられている性格のことで、普段は「ツンツン」してぶっきらぼうな態度を とっているものの、何かのきっかけで「デレデレ」して好意的な態度をとることを表しています。憧れたりする部分が「デレデレ」に当たり、コケにする部分が「ツンツン」に当たります。そして愛おしい二文字なんですけど、ツンデレキャラがよく使う「このバカぁ~!」のバカの二文字なんじゃないかなと。「んもぅ~! 私のことをいつまで待たせるのよ!さっさと告白しなさいよこのバカぁ~!」って涙目になりながら言うのです。こういうふうに言われると、愛おしいと思いませんか?

どうですか? とりあえずは、辻褄があっていると思いましたか? 続けてみてみましょう。



君の名前 つけた人は すごくセンスがいい

これ、現実世界だったら、「君の名前」を付けた人は、君の父親か母親になります。まあ私の場合はお寺のお坊さんが付けたんですけど、ほとんどの人は、ご両親が悩んで命名したはずです。なのでここは本来は、君の父、または君の母、になるはずです。でも、「君の名前つけた人」と、ぼかすような言い方になっています。これはつまり、君の名前を付けた人は、アニメの原作者だからなのです。そして、君の名前は、例えば、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールとかいう名前なのです。



シベリア猫 ハワイの猫 同じ星見てた

思い出した 翼ひろげ なぜか巡り会う

この部分は、たぶん、シベリアのアニメ好き、ハワイのアニメ好きを指しているのかなと。猫のように家に引きこもって、アニメを見ている人なんじゃないでしょうか。星は、有名なモノ、という意味だと解釈しますと、彼らはまったく違う国に住んでいながら、同じ日本の有名なツンデレアニメを見ていた、という表現になります。

この当時の日本のツンデレアニメはワールドワイドでありまして、すごく勢いがありました。それこそ世界中のファンに親しまれていて、掲示板などで違う国の人々が巡り会い、仲良くやり取りをしていたのです。



イメージに篭らずに届けよう

ここからは、マサムネさんの狂気が入ってきます。マサムネさんは、アニメの世界に入りたいと願っています。

アニメ視聴して、あー面白かった、ではないのです。アニメというイメージを越えて、「なんとか画面の中に入って、ルイズに気持ちを届けたい!」と、願っている場面です。



本能でさらに強く 伝えたい気持ちがある

これを恋というのなら 情けない獣さ

「ツンデレアニメを愛する人」という解釈でここまできたならば、サビの部分の気持ちは、文字通り痛いほどわかると思います。

情けない獣とは、アニメの中に入って、「この駄犬っ!」とか言われながら、ルイズに足で蹴り飛ばされているマサムネさんを表しています。



足にもなる メシも作る 涙はいただく

ツンデレアニメの女の子というのは、えてして、プライドだけは高いものの、身の回りのことは何もできない、というのが定番です。なので主人公とかが、かいがいしく世話をする羽目になります。女の子はそれに感謝しつつも、うまく感謝の言葉にできず、「ふ、ふん、別に感謝とかしてないんだからね!」という態度にでます。ゴハンだって、それはそれは美味しそうに食べますが、「アンタにしては、やるじゃないの」とか、やっぱり感謝しきれない様子。かと思えば、別のライバル女性キャラとかが「えーっ、すごく美味しいです~!こんなの作れるなんて、ステキですね!」とか言いながら、主人公の腕に自分の腕を絡めてきて、胸を押し当ててきます。その様子をみたツンデレキャラが、「ちょっとぉ!離れなさいよ!アンタもなに鼻の下伸ばしてるの!この変態!」とか言ったりします。かと思えば、自分のツンデレな性格のせいで、本当は大好きな主人公との距離を詰めることができず、陰でこっそりウルウルと泣いていたりするのです。まことに騒がしいアニメですね。

マサムネさんは、こういう、一挙手一投足を眺めて、「萌え~~!」とか言ってる部分なのだと思います。



ギリリとゼンマイ 巻き上げたら すぐに元気だし

機械仕掛けで動くモノを言いたいようですが、これはテレビのことか、もしくはテープ式のVHSのことなのかなと。アルバム「醒めない」の発表時、まだこの時代はギリギリ、ツタヤでVHSを借りれた頃だと思います。



夢中で生きていられた ありがとう

寂しさ消してやる そんな約束したのにさ

ついに叶えられず 逝けてない屍さ

互いの鼻先で 古い傷跡つつき合う

そんな未来描いてた 情けない獣さ

このへんも、「ツンデレアニメを愛する人」という観点で解釈してあげれば、あまり難しいことはないと思います。

「寂しさ消してやる そんな約束したのにさ ついに叶えられず 逝けてない屍さ」と、なにやら約束を叶えられず、志半ばで死んでしまったかのような文章ですが、それにしては、音楽が軽快ですよね、あと屍といいつつ、逝けてない、と。

これに、ツンデレアニメを視聴している、というフィルターを通してみると、「俺(マサムネ)が、ルイズの寂しさを消してやるって誓ったけど、画面の外の俺じゃやっぱりダメかぁ……」と、生きながら屍になっている様子なのではないかなと。

「互いの鼻先で 古い傷跡つつき合う そんな未来描いてた」 ここも、ルイズとイチャイチャする妄想ですね。ツンデレの、デレの部分を想像しています。「ああ、ルイズルイズ…」って思っています。

どうも、このアニメを視聴して、「夢中で生きていられた」ようで。楽しそうでなによりですね。



生まれ変わる前に 鳴らしたいコードがある

やり直しに賭けてる 甘えたオンボロさ

本能でさらに強く 伝えたい気持ちがある

これを恋というのなら 情けない獣さ

ここは、素のマサムネさんに一瞬戻る場面です。「あっ、このアニメの曲をもしスピッツが担当するとしたら、こういうコードがいいな。…」とか、ギターを持ち出して作曲とかしちゃってる部分です。

「やり直し」とは、アニメのリメイクのことでしょう。リメイク時は、ぜひともスピッツを採用してほしいと願っています。願っている、ではなく、賭けてる、と言ってるあたり、本気度を感じます。まあでも、「甘えたオンボロ」とも言っているあたり、「ぼくにやらせてほしいなあああああ」だなんて、ルイズにハマっている気持ちを引きずってもいます。



という感じで解釈してみましたが、いかがでしょうか?

それっぽいと思いましたか?

蛇足かもしれませんが、マサムネさんがこういうツンデレアニメにハマっていたとしたら、きっかけは、オープニング曲とか、エンディング曲だと思うんです。

萌えアニメでも、といったらおかしいかもしれませんけれども、めちゃくちゃ格好いい曲がたくさんあるんです。

この当時流行した、かっこよくて有名なツンデレアニメの曲といえば、


とある科学の超電磁砲 「only my railgun」

ましろ色シンフォニー 「Authentic symphony」

ゼロの使い魔 「First Kiss」


あたりが思い浮かびます。

私みたいなニワカでも知っているぐらいですから、音楽に詳しいマサムネさんなら、当然把握していることでしょう。

そして曲からハマり、アニメを視聴した、という流れがあったとしても、まったく不自然ではありません。




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