top of page

スピッツ「ローランダー、空へ」は、成功を夢見るマサムネさん説。

  • 2021年4月18日
  • 読了時間: 6分

更新日:3月1日



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、「ローランダー、空へ」について解釈していきたいと思います。

この詞のローランダーの意味ですが、low land er と、読んで字のごとく「低地に住む人」という意味として解釈すればいいと思います。もっといえば、「金も地位も能力も備わっていない、社会的身分の低い人」と解釈したいと思います。好ましい言い方ではありませんが、私たち八百屋さんなど小売業者は「底辺職」と揶揄されています。誰でもできるし、賃金も低いので、おのずと質の低い人間が集まる職業となるからです。この「底辺」が、ローランダー、の意味に近いんじゃないかなと思っています。

さらにいえば、ここでの「ローランダー」つまり「底辺」は、マサムネさん自身のことを表しているんじゃないかなと思っています。

この時代のマサムネさんは、売れないバンドマンでした。「ヒバリのこころ」でデビューはしたものの、CDが思うように売れておりません。ツイッターで見かけた社会的地位ランキングによれば、売れないバンドマンは、私たち小売業者などと同じく、社会の底辺とみなされています。収入も低いし、将来性も望めないし、結婚もできません。マサムネさんは、自分は売れないバンドマンであり、ローランダーであることを認識していました。その時の想いが、この曲を作るきっかけになったのだと、私は思っています。

これを踏まえて、歌詞を眺めてみましょう。




果てしなく どこまでも続く くねくねと続く細い道の

途中で立ち止まり君は 幾度もうなづき 空を見た

最初の「果てしなく どこまでも続く くねくねと続く細い道」は、売れないバンドマン時代のマサムネさんの苦悩を見事に表現していると思います。曲を作っても作っても売れないし、ライブをしても手ごたえもない。売れるための道をひたすら歩き続けているのに、終わりが全然見えてこない。道も細く頼りない。今のところは、この道であってると思っているから進んでいるけれど、目的地にたどり着ける気配がまったくない。いつになったら、大ブレイクするんだろう…?

マサムネさんと一緒に、この細い道を歩いていた、君、という存在がいたようです。ファンのことかもしれないし、特定の誰かのことかもしれません。彼女がある時、ふいに歩みをとめて、マサムネさんに声をかけました。

「マサムネ君。アナタがいくべき道は、どうもこの細い道の先じゃないみたいだね」

「えっ、それじゃあ、どこにいけば…?」

マサムネさんがそう尋ねると、彼女は空を見ました。どこまでも透き通った青空の、その向こう側にあるであろう惑星に、視線を向けたのです。

「ばかな。そんなところに行けるはずがない。どうやって行けばいいんだ」

「ローランダーは、どこかでみんなそう考えているのよね。社長になりたいっていう願望はあるけれど、社長になんてなれるはずがない、って。そりゃあ、今の仕事を全力で取り組んでいるのは偉いけど、それだけでは、社長になんかなれないよね。会社に求められたとおりに、笑顔で挨拶して、レジやってるだけでは、100年たってもなれないよ。マサムネくんの、今歩いている細い道はどう? 歩き方は…努力の仕方は、それであってるの?」

もしかすると、マサムネさんは努力の仕方を間違えていたのかもしれません。自分が思う、最高の曲を作っていれば、結果は自然とついてくると思いこんでいたのだと思います。この次にリリースするアルバム「Crispy!」から、よりポップな路線へと変更していますが、そのきっかけは、隣で歩いてくれていた彼女の、この一言がきっかけだったのかもしれません。

「あの惑星に、おれの求めていたものがあるのか…」

彼女に促されて、マサムネさんもまた、視線を惑星に向けました。ここにきてやっと、今のやり方のままではダメだと思い始めたのです。そして、惑星にたどり着く方法を、模索し始めたのです。



飛べ ローランダー

飛べ ローランダー

棕櫚の惑星へ 棕櫚の惑星へ たどり着くまで

「棕櫚の惑星」とは、何でしょう? 棕櫚は、南国に生えているヤシの木みたいな植物ですが、それがいっぱい生えている惑星のようです。たぶんこれは常夏のリゾート地みたいな惑星をイメージしているんじゃないかなと。つまり、成功者がいくところ、という意味なんじゃないかなと。

そこに向かって、飛べ、と、ローランダーである自分を鼓舞しています。何度も何度も。

この、成功したいんだ、という願望が、若き日のマサムネさんの叫びとなって表れているのが、この曲なんだと思います。



このまま静かに羊の目をして終わりを待つコメディ

疑うことなど知らずに 何かに追われて時はゆく

彼女に指摘されるまでは、細いくねくね道を盲目的に進んでいたマサムネさん。学校では、いい子にして、黙々と努力していれば、そのうち認められると教えられてきました。だからその教えに従って、黙々と頑張ってきたつもりです。周りを見渡しても、羊のように大人しく、黙々と目の前の課題に取り組む人間ばかりです。他のやり方なんて、想像もできません。自分のやってきたことに、何の疑問も抱かない状態でした。飼育されていることに気が付かない羊のようなものです。こんな羊には、食肉となる最期が待ち受けています。いいように利用されるだけの最期です。まるでコメディです。

マサムネさんの、これまでの努力の仕方は、彼女に言わせれば、「会社に求められたとおりに、笑顔で挨拶して、レジやってるだけ」なのです。それは社長への道ではありません。成功者への道…つまり棕櫚の惑星は、一見するとたどり着けない場所にあるんですけど、それを模索するところから始まるのです。



「白い翼と 白いパナマ帽 渚の風を身体にまとう 夢を見たのさ」

この部分、カギカッコになっています。誰のセリフで、どういう意味が込められているのでしょう?

たぶんこれは、マサムネさんによる、「君」に対するセリフです。空を飛ぶのに必要なものが、全部そろった夢を見たのです。つまり、目的地にたどり着くための道筋が頭の中に降って来た、と言いたいのだと思います。

ローランダーは底辺職なので、薄汚れた格好をしています。地面に這いつくばっているので、汚れているのです。それとは対照的な、白い翼と、白いパナマ帽。ちゃんと棕櫚の惑星に入場するのに相応しい格好が想像できているのです。渚の風は、棕櫚の惑星にあるリゾート施設に吹いている風のことでしょう。つまり、夢の中のマサムネさんは、白い翼で棕櫚の惑星にたどり着いていたのです。




という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

最後の「白い翼と 白いパナマ帽 渚の風を身体にまとう 夢を見たのさ」の部分ですが、夢ではなかったことに私たちは感動を覚えざるをえません。かつてローランダーであったマサムネさんが、白い翼と白いパナマ帽を得て、棕櫚の惑星に向かって飛び続け、「ロビンソン」にてようやくたどり着いたのです。

この詞は、マサムネさんの願望を現わした詞だともいえるでしょうし、大いなる預言書ともいうことができるでしょう。





他にも面白いスピッツの記事、あります。

スピッツが好きな八百屋さんの記事一覧はこちらからどうぞ↓


コメント


〒910-0124 福井県福井市天池町34-43

TEL / 090-8261-9505

mail / yaoyatekuteku@gmail.com

・実店舗はございません。
・通販サイトにて福井の野菜を中心に販売。

© 2019 八百屋テクテク All rights reserved.

bottom of page