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スピッツ「バニーガール」は、テレビに映りたいという話だった説。



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「バニーガール」について解釈していきたいと思います。

この詞は、ブログタイトルにもありますとおり、マサムネさんのテレビに出たい願望を描いた話だと思います。

つまり、この詞の主人公はバニーガールではなく、マサムネさん自身です。マサムネさんは当時、スピッツのボーカルとして、売れたくて売れたくてしょうがない気持ちを抱えていました。その気持ちがメインで語られている詞なのだと思います。

一方でバニーガールというのは、主役に花を添える役割を果たします。飲食店やカジノだと主に接客係になりますし、テレビだとアシスタント係として出演します。

欽ちゃんの仮装大賞では、合格者の首にメダルをかけるアシスタントの女性がバニーガールの格好をしており、それがスピッツの「バニーガール」の着想になったそうですが、たぶんマサムネさんは、このバニーガールに「アナタのCDはすごく売れたで賞」のメダルをかけてもらう想像をしたのだと思います。

このように、この詞の主人公は実はバニーガールではなく、バニーガールの祝福をその身に受けたいマサムネさん自身なのです。私はそう解釈しています。

順番に詞を眺めていきましょう。




寒そうなバニーガール 風が吹いた

意地悪されて 震えていた

バニーガールは、アシスタントです。アシスタントは悲しいかな、テレビで主役に意地悪されても、黙ってニコニコ笑っていなければいけません。それが仕事なのです。当時はそういう時代でした。

バニーガールではないのですが、志村けんのバカ殿様にて、お尻神経衰弱をやってました。52人の美女がビキニにTバックで、規則正しく仰向けに寝そべっています。挑戦者が美女を指名すると、該当の美女がうつ伏せになります。剥き出しになったお尻にトランプカードのマークと番号が書かれていて、数字が揃えばペア成立というわけです。お尻に書かれたマークを映すために、美女のお尻がでかでかとテレビに映し出されました。それを見て、当時の国民はゲラゲラ笑っていました。

テレビの仕事を受けるというのは、こういうことなのです。有名になるために、恥も外聞も捨てて、ニコニコ笑って自分のお尻を全国のお茶の間に晒さなければいけません。その番組を見ていた当時の私は、この美女たちのことを、まるで感情のないロボットみたいに見えておりました。マサムネさんもまた、この時代に生きた人ですから、テレビで半裸になった女性たちが、何を考え、どのように振舞っていたかを知っていたはずです。

でも、この詞は「意地悪されて 震えていた」と、半裸の女性が、生の感情を見せたところから始まっています。意地悪されても、ロボットみたいにニコニコ笑って仕事をするのが普通なのに、「いや」という感情を見せてしまったのです。どれだけ有名になろうがお金を積まれようが、嫌なものは嫌なのです。この「いや」という、きわめて人間らしい感情をマサムネさんが目撃したことで、この詞ははじまりました。

この、寒そうにしているバニーガールの気持ちが、当時のマサムネさんには痛い程わかります。有名になりたいけど、嫌なことはやりたくない。そのジレンマに悩んでいたことでしょう。マサムネさんは、このバニーガールと同じなのです。



恋は恋は 何故かわがままに

光のシャワーを 闇に向けた

俺もまたここで続けられそうさ そんな気がした曇りの日

「光のシャワーを 闇に向けた」ですが、これはマサムネさんが、自宅の暗い部屋で、明るいテレビの光を浴びながら見ている様子だと思います。

その画面に映っているのが、先ほどのバニーガールをした美女。「恋は」は、性的な魅力を感じさせるバニーガールの衣装のことを指していて、「何故かわがままに」は、テレビの全国放送のため、あまり見せたくない子供たちにも否応なく見せつけてしまうという、テレビのわがままさ、ひいては、テレビの傲慢さのことを指しているのだと思います。

そんな傲慢なテレビの世界でも、ジレンマと戦いながら頑張っているバニーガールがいたのです。彼女の姿を目撃したことで、「俺もまたここで続けられそうさ」と、くじけずアーティストとして頑張ってみよう、とマサムネさんは思いました。



Only youの合図で 回り始める

君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて

「Only you」とは、バニーガールの君に対する愛の告白ではありません。バニーガールの格好をしたアシスタントの君が、マサムネさんを名指しした合図なのだと思います。「今年のもっとも活躍した人は、ドコドコドコドコドコ……草野マサムネさんです!」と発表されるのを、マサムネさんが想像している場面なのだと思います。この合図が欲しいがために、マサムネさんのやる気が、回り始めているわけです。

「君と落ちてく」ですが、これはテレビ出演者の栄枯盛衰を表しています。売れるのも早いですが、飽きられて落ち目になるのも早いのです。バニーガールの君は、今は容姿端麗なのでバニーガールの格好でテレビ出演できていますが、1年後にはまったく別の人が、その役割を担っていることでしょう。もっと容姿端麗な人、もっと才能のある人が、朝露の後のタケノコみたいに、ボコボコ出てくるのです。マサムネさんもまた、旬の移り変わりの激しいテレビでの活躍を望む以上は、飽きられて、捨てられる運命にあります。

でも「ゴミ袋で受け止めて」と、捨てられることを恐れてはいません。むしろ、捨てられることを望んでいます。捨てられるということは、一旦は採用されるということではありませんか。

それに、マサムネさんの心を射止めた、テレビの向こうにいるバニーガールと一緒に落ちるなら、それも悪くない、と思っています。そういう気持ちで、テレビ出演を……有名になることを望んでいるのです。



夢見たあとで 夢に溶けた

灯りを消して 一人泣いた

ここは、マサムネさん自身の話です。「夢見たあとで 夢に溶けた」つまり有名になる夢をみて曲を作ったけど、あんまり売れず、夢だけで終わった、という経験を指しているのだと思います。

「灯りを消して 一人泣いた」は、その時のマサムネさんの心境です。またダメだったか……という絶望の中にいます。

この時の経験が、「どんな思いをしてもいいから、テレビに出たい。有名になりたい」という願望を育てたのだと思います。そして、同じような願望を持っており、嫌な仕事でも必死に頑張っているテレビのバニーガールに、惹かれたのだと思います。



「いいなぁ いいなぁ」と人をうらやんで

青いカプセルを 嚙み砕いた

「いいなぁ いいなぁ」とうらやんでいるのは、マサムネさんです。この時代に活躍していたアーティストに嫉妬しているのだと思います。たぶん同年代で、得意げに楽曲を披露しているアーティストをテレビで見て、キーッ!ってなっていたのだと思います。

青いカプセルは何を指しているのかわからないですけど、嫉妬が原因で眠れない、なんてことになっていたら、睡眠薬を処方されていたでしょう。文学家や芸術家の人にはありがちな話です。バニーガールは自分の容姿を切り売りしますが、アーティストは自分の精神を切り売りしているのです。



名も知らぬ君に 気に入られようと 底の無い谷を飛び越え

ここです。ここが、この詞の中でもっとも言いたかったことなんじゃないかなと思います。

このブログのいちばん最初でも申しましたけれども、バニーガールのアシスタントに「アナタのCDはすごく売れたで賞」を首からかけてもらうことが、マサムネさんの願望なのです。その舞台に立って、祝福を受けることこそが、マサムネさんの願望なのです。この一瞬のために、安定した人生をなげうって、アーティストとして底の無い谷を飛び越えようとしているのです。



Only you世界中が口を歪める

君に消される 砂嵐にさらわれて

「口を歪める」とは、あざける様子のことを指します。たぶんマサムネさんは「アナタのCDはすごく売れたで賞」を獲得できなかったのだと思います。

別のアーティストが「Only you」と指名されて喜びを表す一方で、マサムネさんは獲得できなくて、世界中から笑いものになったのだと思います。

「君に消される」は、君に選ばれなかったアーティストは、画面から消えてしまうのです。君に選ばれたたった一組だけが、どアップでテレビに映されて、栄光を手にすることができるのです。

そのたった一組の栄光と、その他大勢の挫折の様子は、やがて「砂嵐にさらわれて」つまりテレビの放送時間外に流れる砂嵐の中に消えていくのです。




という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

50歳を過ぎて、大ベテランの域になったマサムネさんですが、そんな今でもテレビに出ると、めちゃめちゃ緊張している様子が伺えます。それを知っているファンは、スピッツの出番になると、ワクワクというより、「無事に終わってくれ……」という、わが子の発表会を見守る親みたいな心境になります。なんでこんなに緊張するのかといえば、マサムネさんの中で「成功したい」という願望が強すぎるからなのかもしれません。

緊張する人というのは、「自分をよく見せたい」という気持ちが強い人です。強いがゆえに、「失敗したらどうしよう…」と必要以上に悩むのです。この悩みが、パフォーマンスを低下させてしまうのです。マサムネさんもまた、その気持ちが強い人なのだと思います。

この、マサムネさんの緊張する性格のゆえんが、「バニーガール」によく現れていると思います。成功したい、有名になりたいという強い意志が、伝わってくるようです。





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