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スピッツ「ハートが帰らない」から推察する、彼女と別れた理由。




こんにちは。八百屋テクテクです。

今回はスピッツ「ハートが帰らない」について解釈してみたいと思います。

この詞は、どうも女性と別れることになったものの、未練があって落ち込んでいる、というのが伺えます。その未練について述べている詞というわけですね。そこまでは、なんとなくわかります。

今回は、もうちょい詞を深掘りして、どうしてそんな状況になってしまっているのか、どうして「ハートが帰らない」状況になってしまっているのかについて、独自に解釈してみたいと思います。

というのも、みなさん、別れる、となったら心境どうでしょう? 「縁がなかったね、次にいこう」って、スパッと気持ちを切り替えられる人が多いと思います。いや当日とか翌日とかは、さすがに引きずると思いますけれども、1か月とか経てば、ほとんど大丈夫になっているんじゃないでしょうか。

あるいは、「あいつのこと嫌いになったわ」と、負の感情で乗り切る人もいるんじゃないでしょうか。いくら好きでも、向こうが好きでいてくれないなら、どうしようもないじゃん、醒めたわ、みたいな。

どうであれ、気持ちの整理をつけて、次にいくなり、別の事をするなりで、どうにかしていると思います。逆に、ずーっと一人のひとを思い続けるなんて、しんどいですからね。思う方もしんどいし、思われる方も、もっとしんどいです。いつまでも引きずるのは、むしろ悪いことのように思われてしまいます。思っているだけならまだしも、何か行動を起こせばストーカーになっちゃいます。

なので、こういう場合については、「いや、ハートが帰らないとか言ってる場合じゃないって。さっさと新しい人見つけなよ。相手にも迷惑だよ」と友人なら説教したくもなるでしょう。


でも、この詞の場合はどうも事情が違っているようです。

お互いが好き同士だったけれど、事情があって、別れなければいけなくなった。でも相手を思う気持ちはそのまま、みたいな状況なんじゃないかなと。

もっといえば、これはマサムネさん独自の事情を詞にしたものなんじゃないかなと。

この詞は私たち一般人の恋愛を想定した曲なのではなく、あくまでもマサムネさん個人のための詞だったんじゃないかなと。

どういうことなのか。順番に詞を眺めていきましょう。




君の微笑み 取り戻せたらもう何もいらないと

都合よすぎる 筋書き浮かべながら また眠るよ

もしこれが、マサムネさん個人の話だとしたら、「君の微笑み 取り戻せたらもう何もいらない」の部分は、めちゃめちゃ重要な部分です。

スピッツとして築き上げてきたもの全部を差し出しても、君の微笑みを見たい、と言っているわけですから。その後の「都合よすぎる 筋書」は、スピッツを辞めて、彼女と結婚して普通の家庭を築くということでしょう。それが都合よすぎるのは、もはやスピッツとして止まれないところまで来てしまっていたのでしょう。マサムネさんのもとには、スピッツが活動することで仕事が成り立っている、多くのスタッフさんや関係者がいるのです。この時代は草野マサムネの女性人気はものすごかったので、「俺が結婚したら、スピッツの人気が下がるかもしれない…」っていう危機感が、マサムネさんにはあったでしょう。その思案が結婚を遠ざけた、とまで言っちゃうと、そりゃあ勝手な憶測になりますけれども、でもこういう側面は少なからずあったと予想はできます。

別に事務所が恋愛や結婚を禁止しているわけではないと思います。げんに、スピッツのメンバーだとマサムネさん以外は全員結婚しています。あとは本人がどう感じて、どう判断するかの話だと思うのです。アイドルグループ「嵐」のメンバーは、事務所のしがらみがなくなりましたけれども、未だに誰一人結婚をしていません。結婚したり、女性と付き合ったりすることでの、世間の反応を恐れているからだと思います。福山雅治は結婚をした当時、一部のファンが猛バッシングしました。買い集めたグッズを全部捨てるという暴挙に出た人もいます。あろうことか、その様子がテレビで面白おかしく報道されました。テレビで報道されれば、本人たちや、関係者の目に入ることでしょう。「結婚したのは、間違いだったかもしれない…」と余計な仕事に振り回されるスタッフや関係者の中には、そう思う人がでてもおかしくはないでしょう。そうなれば、仕事がやりにくくなります。いやそれ以上に、ファンが動揺することでしょう。余計な仕事が増えたスタッフはフォローを入れられますけれども、グッズを投げ捨てるファンについては、もうどうしようもなくなります。

マサムネさんは、こういうのを想定して、結婚しないという判断をしたのかもしれません。結婚することで大騒ぎになるから、結婚しない。スピッツを成功させることにすべてを賭けようと決めたから、結婚はしない、と。マサムネさんにとっては、スピッツと結婚は、どちらか片方しか取れないものなのです。

なので、マサムネさん的には、スピッツを取りますと決めているので、判断には迷いはもはやありません。ただ、彼女に対して、何もしてあげられなかった、という後悔だけは残っている、という状況なのだと思います。

なので、「都合よすぎる 筋書き浮かべながら」も、とった行動は、「また眠るよ」つまり、何もしない、ということなのです。何もせず、ただ時間が過ぎるのを待っている、というわけです。



いきがるだけで 中途半端な俺をチクチクした

両手広げて アドリブで歌いだしそうな 春だった

結婚をしない選択をしたのは、むしろ彼女のほうだったのかもしれません。「世間がなんだっていうんだ。俺はスピッツもやるし、君とも結婚する」とマサムネさんはいきがっていました。でも彼女は、「ダメよ」と大人の対応をしています。「スピッツが大変なときに、結婚も両立なんてできるわけないでしょ。アナタの夢だったスピッツの活動が、私のせいで制限されるのもイヤだし、私もアナタの足かせになりたくないの。わかってよ」と、マサムネさんはチクチクと怒られたんじゃないでしょうか。マサムネさんが中途半端なのに対して、彼女は覚悟が決まっていた、という構図が浮かんできます。

そうやって言い合いになったりはしたけれど、これはお互い嫌いになったからケンカをしているのではなく、あくまでもお互いがお互いを思っての、言い合いなのです。

そして今、マサムネさんの隣には彼女がいません。彼女が隣にいない今のお寒い状況からすると、彼女と会っていた頃は、まるで春の陽気に当てられているような気分だったでしょう。「両手広げて アドリブで歌いだしそうな 春だった」と、ウッキウキだったな、と振り返っています。



あれから ハートが帰らない

飛び出た ハートが帰らない

上記の事情を考慮すると、このサビの重たさが、ずっしりくると思います。もはやマサムネさんにとっては、忘れてはいけない人になっているのです。

「縁がなかったね、次にいこう」という、軽く切り替えられてしまうようなタイプの恋愛ではないのです。結婚こそしていないけれど、人生をともに歩いて来たような人です。戦友でもあるし、恩人でもあります。そういう人に預けたハートは、たぶんこの先も、ずっと帰ってこないことでしょう。



優しい人よ 霧が晴れたら二人でジュースでも

都合よすぎる 筋書き浮かべながら また眠るよ

また眠るよ ああ もう少しだけ

彼女は、マサムネさんのことを想って、マサムネさんの夢を一番に考えてくれた「優しい人」なのです。

なので、今の五里霧中、暗中模索みたいな状況が終わって、スピッツの活動がある程度落ち着いたら、また会おうと言っています。とはいえ、何年先になるかもわかりません。そんな中、適齢の女性を待たせるわけにはいかないのです。なので「結婚しよう」ではなく、「友人として会って、二人でジュースでも」という関係を、マサムネさんは提案しています。

でもその直後、「都合よすぎる 筋書き浮かべながら」と、その申し出を引っ込めています。自分から提案するのは、都合よすぎると思ったのでしょう。彼女はマサムネさんのことが好きだった。ずっと付き合っていたかった。結婚して一緒になりたかった。そんな彼女の気持ちに、甘えている発言になると思ったからでしょう。




という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

マサムネさんが結婚しないことについて、ネットなどで面白おかしく取り上げられることがあります。いわく、同性愛者なのだとか。女性ファンが大勢いるのに、女性と結婚しないというのは、つまりそういうことなんじゃないか、と。

それを言っているのが、マサムネさんのファンなのか、なんなのかはわからないですけれども、もしファンなら、ぜひこの「ハートが帰らない」を100回ほど聴いていただきたいなと思います。あと他にも、この詞のように「お互い好き同士なんだけど、事情があって別れなくちゃいけなくなった」系の曲が、ちらほらあります。まあ私がそう解釈しているだけなんですけど。でも私は、この詞の解釈のようなことがマサムネさんの過去にあったのだと思っています。すくなくとも、同性愛者論よりかは、信ぴょう性があると思っています。ぜひマサムネさんをよく知る人も、よく知らない人も、よくわからない記事ではなく、マサムネさんが手掛けた詞を穴が開くほど読んでもらって、マサムネさんの気持ちを探ってみることをおすすめいたします。




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