スピッツ「ハヤテ」は、スカートの中が見たいという曲だった説。~スピッツ歌詞解釈~



ハヤテは、アルバム「インディゴ地平線」に収録されている曲です。

「インディゴ地平線」に収録されている曲たちは、実は、自然に由来するタイトルがほとんどなのです。

アルバム名である地平線をはじめ、花、渚、虹、ほうき星、夕陽、そして果物(チェリー)。たぶんこのアルバムの構想段階で、「ヨーシ今回は自然をテーマにしよう」という案があったに違いありません。

「ハヤテ」もまた、自然に由来するタイトルでしょう。そうですね。あの自然現象である「疾風」のハヤテです。

「ハヤテ」で調べると、他にもいろんなものがでてきます。人物名とか、戦闘機の名前とか。なので、もしかするとここでのハヤテは、疾風とは違う意味なのかもしれないな、と考えてはみたんですけど、でもアルバムの方針的に、どうもそんな感じはしないんですよね。やっぱり、文字通り、疾風という意味のハヤテでしょう。


これは、私の解釈では、人物をハヤテに例えた曲ではなく、風に焦点を当てた曲です。ハヤテは何かの比喩ではなく、文字通り、ハヤテはハヤテのことを歌った曲なのです。



気まぐれ君はキュートなハヤテ

倒れそうな身体を駆け抜けた

疾風は、風速10メートル程度の風を表しています。強風の部類には入るでしょうけれども、身体が飛ばされるような、災害級とまではいえないぐらいの強さです。ちなみに陸上競技では、風速2メートルを超えると「追い風参考記録」となり、公式記録としてはカウントされません。なので、風速10メートルというと、わりと強めの風といえるでしょう。

気まぐれに吹きつけるという意味でも、ハヤテは風のことですね。

その、なんでもない風が、なぜキュートだと思っているのか。後半で、もっと直接的な表現がでてきますが、このくらいの強めの風は、女性のスカートをめくってくれるからです。



言葉はやがて恋の邪魔をして

それぞれカギを100個もつけた

この部分は、どういう意味なのでしょう?

何かの言葉が、恋の邪魔をしているそうです。

もし、「スカートの中身が見たいので強い風が吹いて欲しい」と願っているのだったとしたら、このヨコシマな思いが、ここでの恋の内容となります。

この邪魔をする言葉は、「今日は雨風が強いから、そんなヒラヒラするスカートじゃなくて、頑丈なズボンにしておきな」という、女性の母親とかからのアドバイスのことでしょう。女性が「それもそうだね」と従って、ワークマンで売ってるみたいな、耐水性防風性に優れた頑丈なズボンを着用したとしたら、主人公の男性の恋は未完となることでしょう。

「カギも100個もつけた」の部分は、現実に100個カギをつけるなんて、ありえないことです。それぐらい頑丈な処置をしたという表現なのだと思いますけれども、「強い風が吹いてスカートがめくれるといいナァ」と考えている主人公の前に、ワークマンズボンを履いた女性が現れたとしたら、「頑丈だ…」と落胆するでしょう。その頑丈さは、カギが100個ついてるわ……、ぐらいに考えるのではないのでしょうか。



でも会いたい気持ちだけが膨らんで割れそうさ

間違ってもいいよ oh...

「会いたい気持ち」とは、女性に会いたいという純粋な気持ちではなく、女性のパンツに会いたいというヨコシマな気持ちです。

なので「間違ってもいいよ」とは、コーディネートを間違ってもいいよ、という意味になります。こんな強い風が吹くかもしれない日に、ヒラヒラのスカートという間違ったコーディネートをしてきても全然いいよ、という。

でも、「カギを100個もつけた」とか「oh...」あたり、女性は間違えず、キチンと防風対策をしてきていることがわかります。ワークマンズボンを着用してきたことがわかります。



なんとなく君の声が聞こえて

はりきってハートを全部並べて

君の声とは、人間の女性ではなく、風の声です。この曲では、君=ハヤテになっています。

ハートを並べる、というのは、トランプのハートを机の上に並べている表現なのかなと。そこに強風が吹けば、バラバラとハートが舞い散ることになります。「おれのハートが舞い散ってるぜ」というのをやりたいがために、そうしたのかなと。

あるいは、トランプを使って女性と賭け事をしているのかもしれません。何を賭けているのかはわかりませんが、主人公は勝つために、はりきっています。なんとかして女性の衣服を脱がそうとする意志が、この詞をなぞっていると、感じてきます。



かっこよく鳴りひびいた口笛

振り向くところで目が覚めた

そこで突然、ビューッと強い風が吹きます。まるで口笛みたいな音を立てて。

わっ、と振り向きます。この突風により、女性のスカートがめくれあがってるんじゃないかと期待して。

でも、そこで目が覚めました。夢はそこで終わりです。主人公は、女性のパンツを見ることができませんでした。

こういうカッコ悪い思考をしていることと、ハヤテがかっこよく吹き付けたことが、対比になっていて面白いですね。



ただ微笑むキューピットのことばっかり考えて

飛び込めたらなぁ oh...

「もしかして、これは強風でめくれあがるスカートを期待してる曲なんじゃないかな?」と思ったのは、この部分です。

飛び込む、とは、「なにが」「どこに」飛び込むのだろう……? と考えた時、一切が繋がった感じがしました。

キューピットは、恋を繋ぐ役割を果たしてくれる天使です。つまりこのキューピットは、ハヤテのことですね。また、主人公にとって恋とは、女性のスカートの中を見ることだと先に述べました。

つまり、ここは、「ハヤテが」「スカートの中に」飛び込んで欲しい、と願っていることです。



晴れそうで曇り 毎日 小雨

もう二度と壊せない気がしてた

でも会いたい気持ちだけが膨らんで割れそうさ

間違ってもいいよ oh...

気まぐれ君はキュートなハヤテ

最後の部分です。

毎日小雨が降っています。ハヤテが吹く条件とは、気候が不安定になることです。小雨は、しとしと雨という安定した気候を表しています。こういう天気の時には、ハヤテは吹きません。

「もう二度と壊せない気がしてた」ということは、一度は壊せたことがあるのでしょう。ハヤテによりスカートがめくれたのを、見たことがあるのでしょう。あるいは「そういえばさ~スカートがめくれちゃってさ~」なんてことを、彼女の口から聞いただけなのかもしれませんが。

なので主人公は、もう一度彼女のスカートがめくれるところを見てみたいなと思っているのですが、「もう二度と壊せない」とも思っています。彼女はワークマンズボンを愛用しはじめちゃってるのでしょう。これでは無理ですね。

なので、再度「コーディネートを、間違ってもいいよ」と訴えています。

そして、ハヤテは気まぐれだ、という、気まぐれさを責めるような言い方でこの詞は終わっています。主人公にとっては、欲求不満の責任は、ハヤテにあるとでも言いたいようですね。

はたして、気まぐれなハヤテばかりに頼りきった主人公の「パンツみたいよ」という願望は、かなうことがあるのでしょうか?




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