16th Album 果物見っけ
果物見っけ
橙へ!旨そうな汁を啜りたい
すぐに購買しよう
年内に流通で繰り返し食べたいね
ついに販売へ
どんなミカンも手を使って剥いた
そんな粒を味わったんだ だいぶジューシー
パスタ屋さん
お湯を沸かした鍋はやや短いかもしれないが
こんなに美しいパスタ入れトロ火で茹でる
お揃いの大きい鍋で 薄いニンニク入れながら
煮たような鶏の肉とトマト絡め合ったね
あれもこれも一人で食べようって思ってた
こんなに早くマリナーラまだ熱いけど
セロリメニューには含まれていないけど
せめてハーブかけて食べるよパスタ屋さん
オデンデイズ
煮込んでるのは僕じゃなく妻だよ家族
おでんにするために沸かした大量の昆布
鍋が重くて卵も入れるような
そんな鍋で煮出す出汁を吸い込んでくれたんだ大根
しらたきにハンペン熱く食う気揺らしてくれる大根
味噌と汁
おかわりのない青菜の 誘惑に抗えずに
止まらなかった二杯目で ジャガの芋がとろけて
新しい味噌にまみれた
美味しいな 新しい味噌にまみれた
焼豚
炭火に頼らない お肉のスモーキーだって
たまに焦がしそうになるけど
ケンタッキー飽きたら 肉の味を変えて
細長いタコ糸をひとつ
お肉の茜色が徐々に消えていく 豚を縛る糸の網目
強く強く もう無いはずの力で強く
ギュギュッとしてる燻製の豚バラ
YM菜1D
半額の出前なんだし目立たぬようにしてたけど
きゅうりで少し野菜スティックなかっぱの手巻きほどいた
サーモンはシンプルに焼けるでしょ
トロサーモンは脂です!と叫びたい夜
やっぱ生で美味すぎたイケスからジャンプ大な魚だね
マグロにも脂あれ どこまでも食べるはずさお寿司
魚~ぉ~魚~ぉ~
曲がった僕の菜っ葉
わかめニラと卵を ここで味付けよ砂糖酢
だけど湯だった僕の 菜っ葉がホント美味しいんだ
煮込むことでやっとこさダシがとれる
かき混ぜられたゴマに つぎはぎしたホタテで
今スープが盛られていくよ
初夏ナス
いつも 冴えわたる初夏ナス
わりと老舗京都で 餡掛けをからませて
煮びたし はしゃぐ大人の声
朱色の梅肉が 食欲をくすぐる
そんなナスを食べるだけさ 昨日も今日も明日も
味が足りないのは 生姜がないな
でも君がくれたみりん ナスビにふりかけて
ぬるま湯の外まで 煮込み続ける
山ふき
煮たような身なり 煮たような濃緑
山の中から 抜き出したのさ
監視カメラ避けながら
夜の泥に染まって走れば遠くに見えてきた
あれは山蕗 届かない崖の上のほうで
背の筋はがされても 味付けていけ
15th Album 冷めない
冷めない
葉野菜の束茹でた 食べてしまいたい美味い草
でもねトッピングしようぜ 素うどん作っていく
まかせろ 冷めないままで皿に カリカリで美味しいアゲを揚げたい
もっと店の外へなんか道の客探して
さらに呼び込むつもり
かぼちゃ
野菜買うわけじゃなく だけど僕は八百屋にいる
売れない時期はずれのカボチャで 立ち止まる
スープを煮込んだ鍋に とろけたいポタージュ煮つめて
あり合わせてできた鍋ひとつ 携えて
売れ残るカボチャでもいつしか美味しくなるポタージュ
黄昏にあの日ひとりで煮込んだ謎の野菜思い出す
君ともう一度食べるのに作ったスープさ
今日も食べる二人おうちで
ナス好きだもの
煮込まれたり 揚げにしたり 愛おしい野菜
ナスの煮つけ 食べた人は すごく味覚がいい
田楽ナス みぞれのナス 同じナス使う
思い出した レシピひろげ 味噌のからし和え
イメージに篭らずに食べてみよう
本能でさらに強く食べたいものがある
これをナスと言うのなら素晴らしい煮つけさ
グリーン
トンテキの下敷きの 青い草とか
お店で味わった 青い汁とか
欲しがって 誰も信じちゃいないのに
野菜を探してた 新鮮のような
今根ぶいたばっかの種はじめてみたグリーンだ
憧れに届きそうなんだ情念が溢れているよ溢れているよ
ナスの味
ネギ刻む手を離して開けた マーボーの素
怖がるほどの辛さではなく
鍋を熱し サラダ油もってより熱い方へ
コンロのそばでコゲの音を待つ
どうしたらいい?これでもいい?マーボー
どでかいナスのブツ切り ニラの束買い忘れたとか なぜ?
そんなのもうバラバラ ネギを刻んだやつを入れていこう
ナスの味だけ隠し味で仕上げて
ハウスデス
お鍋をかき混ぜてじゃがいもアクとった
忘れられない玉ねぎ
ポトフにする何度も今日決めたはずなんだ
顔上げた棚の先にはカレーのルーが
裂いた箱の中 ハチミツの味がついて
あのリンゴまで ルーはハウスを推され
戻らない ポトフもう戻らない
溶けまくって違う料理になれるなら
カリフラワ
また食べるとは思いもしなかった
足りるかわからんけどフランスね
ひとまず出た野菜は「カリフラワー」
盛り付けそのスタイルも誇らしく
春先なると 苦みがホロリ 下茹でのままで 茎を食べるのだ
地面に生えた種でどこまでも 湯がいていけるんだと気が付いて
こんな日のために僕ら育ててる おもろくて白い花の野菜を
14th Album 小さな味噌汁
小さな味噌汁
茹でたいよ 芋は味噌汁で 刻みたい 白ネギを
蓋しめて ぬくもりを分けた小さな 鍋の隅っこ
食べないままで 過ごせるのならそのほうが良かったこととか
絶対ないよ そして未だに味噌な汁食べる
このミョウガ刻んでも ひとつの汁になる
それでも啜る とにかく汁を あってもなくても
サラリーマンサラリーマン
カレーを食べたくて玉ねぎ探す
芋があるようで芋もなくて
雨の音がして 部屋を出たくない
だからスーパー行くので 迎え来て欲しいだけさ
買ってる時は自由でいい
まだ続ける買い物 値引きまくってシール貼る
ポイントも忘れないまま
餡掛けのチャーハン
長かったネギを間もなく刻むよ
色が変わる前のタマゴで
かき回したい炙った鉄鍋を
さよなら家の冷や飯たちよ
かき回したい鶏ガラのタレを
さよなら家の豚バラたちよ
餡掛けかける最高のチャーハンに
餡掛けかける最高のチャーハンに
餡掛けかける最高のチャーハンに
餡掛けかける最高のチャーハンに
スマン
小松菜を 食うたびに思い出す
下茹でも されないままだった
まじで苦く 少し甘く もらったレシピ消したわ もう二度も
塩を入れ過ぎて 時々不安になる
お湯でかなり煮たら そこにはまだ苦みがあるかな
僕はきっと粉を食う
燃えてない鍋のはじっこで 普通のキャベツを刻んで
エビと卵と小麦粉で曲がった形を整えてく 今日は粉もの
僕はきっと裏返す 今はまだ難しいけど
ソースの味や匂いや 不思議なカツオ踊りに
肉の無い鍋見下ろし溢れそうな野菜焼く
愚かだろうか?空腹じゃなくなるその日まで
Special Album 折る田菜
豚バラ
いつも正しく味付け
裏表よく塩コショウ
豚バララ...豚バララ...豚バララ...
薄切り赤身信じてさっそうと切り分けてく
豚バララ...豚バララ...豚バララ...
そんなのは肉じゃない
脂肪をぶち煮込んでやりたい
そんなことを考えたり
お肉に染み込んで
豚の脂 美味しいでも腹はもう脂肪の恋人
13th Album イガグリ
ゴマする凡人
今和えるんだゴマふりの中を法蓮草が見えなくなっても
草のために何でもやる味なんてどうにでもなる
力ではもう止められない
和えるんだゴマふりの中をクックパッドの履歴の中を
定まってるレシピはなく法蓮をかみしめてみる
これ以上は美味しくできない
しおみ
「蒸してる」 それだけじゃ 足りないけど 蒸さなくちゃ
嬉しいとか 美味しいとか 塩に生かされてる
だから 思い切り 加熱する 芋蒸かす
じゃがいもを剥いていく マヨのような味付けまじウマい
蕪の写真
小さなカブラを湯がいてる 茹でそうで茹でない青い茎
鶏ガラされてるような 塩気あるダシで
そういえば昨日もこの茎を どうでもいいよと切り落とし
黄色くなったりして しなびたね確か
また同じ蕪を買った 大事な栄養届きますように
鮮やかな茹で上がりで カブラの葉っぱも食べちゃいますように
寿司はブリトロ
「ネギのぬた」つぶ貝でやるけど 白みそ塗れないことがあったり
ネギを食って なるほどそうかそうか 少ないタレしぼって 小さくまとめたり
でも酢味噌混ぜていたんだね なぜかブリの刺身と一緒に食べる
溢れ出しそうなよくわかんないお寿司 酢飯をグッと押す手のひら
ななめった胃の中転がっていくのだ 止めたくない今の速度ごめんなさい
理想のお寿司じゃないけど 大丈夫そうなんで
12th Album にわとりCD
治部煮
なんなんだ鶏の治部煮 鶏のレシピ
食べ慣れてた部位じゃないけれど
ナスで煮込む酒を飛ばす
はぐれ鶏おいかけてく
鶏の治部煮さらにイートユーモアー
煮込み過ぎてグツグツだもういいよ
ダシを入れる麩いがぶつかる
濡れた鍋を洗ってく
茹で野菜
カリフラワーのあいまいな蕾切り込み
指の先の包丁の汁がしたたる
生食も可能な 新鮮さで
鍋にもまれ 茹で野菜になれ グラグラ火力
美味しいってもっと 素直に言えたなら
味しめたい 酢かけていたい 冷めちゃう前に
替わりがきかない野菜を蒸し戻せ鍋と
食事の進化
はじめにレモンをふりしぼり 焼肉焼いたら盛り上がる
部位はこまごまあるけれど 炭火で煙が 立ちのぼる
鶏肉焼くだけ美味しくて塩気しょっぱくてもいいよね
多くの野菜も焼く お肉のためのうまい味になる
さらに白いオニギリ 飲み込めるような小さな麦茶を飲む
鶏(にわとり)
毎度食べすぎては すぐ忘れて
砂利蹴飛ばして走る 近い八百屋へ
なぜ鳥を煮込むとき ネギはとても合う?
仕込んだ鳥の足を 煮込みはじめる
中火から弱火へ 元栓も開く
グツグーツ長く煮込んで 鳥足ふたつ
こぼれて落ちた小さなアクだ もう少し
レシピはないけど和食の基本 味噌煮込みだよ
キャベツの皮
キャベツの皮の ゴミ捨ては今も 家のゴミ箱を占める
かさが減る力が欲しいよ
キャベツ刻まなかったら 味噌汁のお鍋の中
ダシで湯がいてたんだろう 『あたり前』にとらわれて
でかくて丸いキャベツを買いだす
考えて買うんじゃなくて特売だったので買った
キャベツの皮の ゴミ捨ては今も 家のゴミ箱を占める
かさが減る力が欲しいよ
11th Album 酢ー味噌や
野菜日和
美味しい八百屋の野菜で 楽しいご飯になりそうさ
お肉だらけの食事だと どこかで胃腸がもたれるよ
エライ先生もテレビも 食べるといいって言っている
散らばる野菜煮込んだら すぐ健康になったよ へいへいへーい
溢れ出すようなすごい野菜を鍋で煮込もうよ
考える前におぉおぉお食べろ
豚コマ
生の肉のまま 茹でだした 今朝の米の残り抱いて
冷たい水 お鍋に入れて どんどん高温帯を 駆けぬけていく
『キムチ入れたい』とか呟いてはまた 雑炊用のレンゲ探してる
どうか豚コマ 君を買えたなら 鍋から作ろう湯だって欲しい
小さな白菜 すぐに合わせよう 浅いプールでじゃれるような
ずっとまともじゃないこの美味しさ
ほのほ
みぞれ煮を食べたい ナスビを煮立たせて 煤けた鍋で 煮込み続けた
崩れそうな芋を 火を止めて入れて 「しいたけ」のダシで煮詰めたものは…
今鶏だけのために 赤い火で煮る 鶏を温めたい
レシピにすれば 難しいことも 嫌じゃなくなるまでずっと
ピザのはじまり
思い出せないのはピザだけ
チーズの伸び生地の味
思い出したいのはピザだけ
ふやけた優しいベーコン
それはピザのはじまりそして痩せの終わり
のどが詰まったりする
それはピザのはじまり美味しい食べ物
明日も食べるだろう!
タム・オニール
玉ねぎもって切るんだもう絶対邪魔させない
汗が噴き出すどうなってんだこの心
人参という根菜が怯えてる
小鶏が焼ける黒いコゲも立ち込める
菜もない定番の芋でも蒸し返そう
「インド」としての誇りをこの鍋に
強気なカレーがお食事の時
今でもカレーはぼくの憧れ
まだ食べたい
ピザか
輝け不思議なオイル胸に
焦げ付く無情な窯の中で
タバスコかけないほうがいい感じ
誰かがピザを食べる前に
ピザをさらっていこうかな
たとえ許されないことでも
肥えて肥えて肥えてゆく
命が駆けだす
悩んで悩んで注文するよ必ずピザから
Special Album てんぷら衣
稲穂
美しく実る稲穂に 米を知る 秋も終わる頃
炊き出した 窯を逆さに ネギ味噌が オニギリ染めていた
コシヒカリ米に憧れ 何度でも腹をふくらまし
どんな日々も軽く食べられ なんでだろう? 米がすごく美味い
なんでだろう米から逃げれない
どれにも負けない気がしてた 新米だらけの街にいて
もう餅もつけるよ 無性に米を食べたい
はじめて本気で美味しい米に出会えた
泣き笑いドラマよ続け夕焼けが僕らを染めていた
夕焼けが世界を染めていた
値段差かな
刻まずに 塩のすべてと 混ざり合えそうさ 塩漬けね
新鮮と呼べるキュウリを 大樽ふたつに閉じこめた
高値じゃなく 安値は続く キュウリがまだ 漬かる前からの
繰り返す注文の声 特売日はすぐ売れる
漬物樽を抱いておうちに戻れない
オニギリ生き残りゲーム
本当のおにぎり好きは ローソンで食べまくってる
まちがってセブンに入る よろこんでおにぎり食べる
ファミファミのマートに染み込む 米の幸せの粒が
明日には痛むはずさ 気のせいはダメよ
今はコシヒカリ見知った村で作付けどおり必ず採れるよ
塩むすび ひとくち食べて笑えるぐらい瞳輝かせて
野菜の虫
洗ったり 剥いたり 野菜アリの生活を
八百屋で過ごせば とてもわかる 最高だね!
シェフじゃない 免許もない だけど野菜好きさ
途中から わかったよ すべて美味しいだろう
店で見たあの野菜買う日まで オクラは少しずつ売れる明日までも
10th Album 三ケ日ロック
お酢をかける
研がない無洗米 味噌で塗り固めた料理
決めだして出かけたスーパー
よじれた金網をいつものように飛び越えて
固いキャベツを買っていく
煮てない料理だ 細いネギも使っている
よくある青いやつじゃなく
切り分けた野菜は大きな鍋で強火で 炒め
お酒としょうゆの味だけが浸みていく
味噌を使う 甘辛いテンメンジャン
メモリがあうたび入れる
お酢をかけていく 今はむせないで
キャベツの固めな方へ かけていく
味噌を絡めて いつしか止まったトロ火が
永遠の旨味与える
転がったお肉 美味しい豆板醤の感じ
甘くて辛いベロの先もう一度
でたらめに作った バラ肉の回鍋肉
底に油 光る
お酢をかけていく 今はむせないで
レシピの定め破って かけていく
赤色の店
川を渡るピザを出す店へ
食べたくていますぐ飛び跳ねる心で
赤色のあの店へ
ピザーラララ......
ピザーラララ......
ウゥゥ~~
作って・かじって
オーブンレンジの投入口でピザのよれたトマト
行き交うピザの黄色いオイルがそれを浮かす
ぬるい窯でとける熱からまるタコの足
お店より確実にピザを焦がす
作って かじって ハムもイカもない夜を越えて
作って かじって コゲが忍び寄ってくる心地
優しいピザ 二枚目作れ
本当のミカンズのテーマ
はじめましてのご挨拶余計なことも紹介しよう
誰もが驚く甘み隠し持ってる「せとか」
サクサクしてる感じ「かんぺい」だ
あたり前すぎる「みかん」切るのが難しい「伊予柑」
好きだと言えるよ「デコポン」損はしないよ「清見」
頑張って覚えよう上を見て
ミカンズ甘くて酸っぱい味が特徴
ミカンズ俺たち冬に沢山食べよう
新キャベツ
銚子のキャベツ すごいキレイだなあ
都会の濁りもどこへやら
栽培話に 感動しまくり なんで? 食べそうだ
巻き込まないでそれは4月にかすかにできる新キャベツ
すべての農家で作り始めるあまりに青い空の下
もう二度もキャベツ買い足した
にもの道
農協の干物すごい綺麗だなぁ
昨日の濁りもどこへやら
冴えない干物に熱湯しまくり
なんで?旨そうだ
食わず嫌いでそれは煮物に
かすかに残る天日干し
すべての煮物入り始める
あまりに甘いみりん入れ
もう煮えた君を離せない
9th Album ハナブサ
さらば日本食
ハンパなサラミでも苦いバジルでも
なんだってピザにくれ!!
表面を塗りつぶそう 生地はどうなってる?
それは謎のサラミ とてもクリーミーな味だ
君が望むようなパリパリのチーズにあうよ~
お腹がへこまない
背中のたるみ取り戻せたらもう何もいらないと
都合よすぎる筋書き浮かべながらまた食べるよ
あれから おなかが へこまない
飛び出た おなかが へこまない
Special Album 花鳥風月
ネギのしるし
店のパートが仕分ける 鮮度よいネギの白身
わけもないのに輝く それだけがネギのしるし
いつも 薬味には すべて ネギ使う
少し辛くするために真夏の畑で 一人 抜いてゆく
肉を食べたい
ガス火をつけたままお肉を焦がしたら
レタスの向こう側の チーズ一つ乗せた
乾煎りしながら ゴマを振りかけて
重ねるその時は 客の名前だけ呼ぶよ
広すぎる店内で作る このバーガーはまじ美味い
温かいドリンクもセット
肉を食べたい厚いパンの中 美味しいトマトも挟むまでここにいたいよ
肉を食べたい玉ねぎ乗せたい 切れないようなら切り分けてあげるよ
ホームメイド
どうもありがとう ミス・ホームメイド 甘いジャムを
完熟だった果肉を火にかけて 砂糖のパワーをアンズに注ぎ込んだ
ぼやけたフルーツの夢
サマーキッチン お魚 白いパン
素敵な朝食ずっと食べられるよいつまでも
8th Album フェイクフライ
中良し
いつもぬか漬けでいいよねって言われて
でもどこかラッキーになってたあれはナスだった
何度も口の中飲み込んでみた
かすかな香りだけを追い求めてた
ぬかはこぼれていかないチャックなぬか漬けの素
すぐに広がっていくよナスは色褪せるけど
貝割れ
かわるがわる覗いた穴から新芽がでてたかなぁ?
一人きりじゃ育てられないタネもあったけれど
カイワレ君の茎を切って盛り付けてく
ああぼくのサラダどこまで辛いだろう
7th Album ゴロゴロトマト千個
タバスコくれ~爺
見慣れたはずのタバスコを
ド派手にかける愚か者
君のせいで辛くなったピザだ
ピザのうまさに不可欠な
苦し紛れのバジリコも
忘れられたチーズのように溶けた
誰かれ隙間を抜けて旨そうな秘密の店へ
君といくのさ迷わずに
言葉にできない気持ちひたすら伝えるオーダー
表のピザにかけてやるタバスコを
ゴロゴロトマト千個
中身が詰まった 太いトマトの皮を
切れそうなナイフでやっと剥きだす夜更け
美味しく甘いトマト食べて鍋を煮込もう
骨だけのブイヨン眠らせて
凍り付きそうでも冷凍にされようとも
鍋を食べたいのさ あのトマート
6th Album ハチミツ
露地キャベツ
新しいキャベツは 楽に剥けない皮で
裏目の芯を刃物で 走る筋を追いかけた
重い実のトマートと 大ぶりなサツマイモを
コンソメ鍋にぶちこんで 塩めっちゃ振る 嬉しそうに
同じレシピ同じ鶏思わず口にするような
ありふれたこの野菜で作り上げたよ
誰でも作れるコンソメだけの鍋
塩加減忘れないように
大きな火力で鍋を煮込んだら
ルララキャベツが甘くなる
マヨと暮らせたら
緑のアスパラ茹でて 朝のゴハンで食べられるような
わずかなマヨネーズさえも 残らずみんな塗りあえるような
サラダ記念日を マヨと暮らせたら
15の昼は芋だらけのサラダ食べられて
今日もセロリとトマトへとマヨをかけてゆく
5th Album 蕎麦の食べ方
蕎麦も食べるはず
ネギと出会った鴨肉 この鍋にあふれてる
きっと今は自由に蕎麦も食べるはず
皿を濡らしたオツユが 喉元へ流れたら
ずっと蕎麦をすすっていて欲しい
4th Album Crispy!
肉が売れる
遅くまで生野菜 売れない 客はもう
売れ残り エリンギを すりぬける
値引きみたい 客の目は強くて
彼方の お肉さえ 楽しそうに突き刺してた
またひとつ肉が売れる音もたてずに
厚すぎた肉が売れる音もたてずに
深く潜ってたのに
ナスをぬか漬けにする前に
あの日もここで はみ出しそうな ナスのぬか漬け見た
ぬかの色もナスのにおいも 変わったね
明日の朝 僕は塩を振り カブをぬかに漬ける
夢に見たゆずの浅漬けは かなわない
きっとクックパッド 導かれるままには うまく漬けられない 二度とこれからは
ナスをぬか漬けにする前に きゅうりをぬか漬けにして
冷たいふりだっていいから 子供の手でぬかをかき混ぜて
ネギだけを
ネギは袋包まれ 行きかう伊勢丹の中
デパートに行って道筋を 見失いそうで怖い
うろついていく買い物で
バイトの名前も知らず 会話交わすこともなく
無人レジに憧れ ネギ臭い袋を抱き
思いをはせる売り場に
ネギだけを必ずネギだけを買っているすっと
3rd Album 野菜のかけら
白菜と炎
お鍋があふれても 油はじけても
野菜食べることに 心傾けてた
燃えろ燃えろ 窯の炎よ
回せ回せ おたまをもっと
お醤油は 後入れで
Mini Album オーロラになれなかった 人のために
田舎の生活
根野菜に澄んだの沢の水をためらうことなく流し込み
根野菜にかおる甘い風を濡れた根野菜に受けて笑う
根野菜と走り抜ける様も、根野菜の泥をあらう君も
根野菜にまたたく虫の群れも当たり前にぼくの家の中に
2nd Album ヌカで漬けてやる
ウーリとヌカー
ウーリの皮は何よりも臭い だけど美味しい
そしてウーリの味はウーリの味じゃないぬか漬けの味
いつかは自宅で ぬか漬けになりたかった 手塩まみれの葉物と今日も
プール熱
ネギを食べた 風邪気味になった ねっころがって
ぐるぐるに厚着して 生姜湯は 風邪にきく 少し飴なめながら
街の隅の吉野家にあった お高そうな豚汁にのって出てきた
ネギのようにかすかに揺れながら
あの時忘れた防寒具 水しぶき跳ね上げて
長雨大きな寒気が走り出す
鍋で焦げた茶色い肉
缶のトマトこじ開けたら 味をかえる塩気があると聞いた
ムネと煮込む野菜入れて 鍋の中で煮込みながら
このまま肉の味をみてきっと もう煮えてるよね
乾いて焦げかかった鶏のムネだ~
1st Album 寿司っす
梅干し
梅干し食べたい梅干し食べたい
僕は今すぐ梅干し食べたい
値札のついた梅酢 シソから汁出せない
特売品で全てかたづけたい
知らない八百屋で僕は青梅を買ってた
優しいお塩だけじゃものたりない
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