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八重巻酒店さんに行ってみよう。



目次



【八重巻酒店さんって、どんなお店?】

日本酒をメインにお取り扱いしている、地元のお酒屋さんです。

お取り扱いメーカーさんも、地元福井の酒蔵さんがメインとなっております。

スーパーさんではお目にかかることのない、レアで貴重なお酒にも出会うことができます。

美味しい福井の日本酒が欲しい人は、まず八重巻酒店さんを訪ねてみることをお勧めいたします。



八重巻酒店さんの特徴は、なんといっても、この大きな日本酒セラーです。

温度管理されたセラーで、繊細な日本酒の品質を保っています。

このセラーがあることで、高品質な日本酒を手に入れることができるのです。



【動画で、お店の中をみてみよう。】

はじめてお店を利用しようとしている方のために、動画を用意しました。どんなお店か気になるけれど、個人店はどんなところかわからないし、不安…という方のために、八重巻酒店さんの中に入って、お酒を買うまでを動画にしました。

雰囲気を確認することができます。





【八百屋テクテクが買ったもの】

お酒って、いろんなメーカーさんが、いろんな種類を出していますよね。

普段からあまり飲まない人にとっては、正直、よくわからないと思います。

苦かったり、酒臭かったりもします。大人の付き合いで、無理やり付き合わされた経験のある人もいるのではないのでしょうか。

それで、お酒に対する苦い経験から、お酒を敬遠してしまっている…そんな人もいるのではないのでしょうか。

質のよい酒造メーカーが多い福井において、飲めるのに、飲まないのは、もったいない話です。

金銀財宝が隣に眠っているのに、それにずっと気が付かないのは、あまりにももったいない話だと思いませんか。

ということで、この項目では、「お酒って何を選んだらいいの?」という方のために、私が八重巻酒店さんで日本酒を購入してきた遍歴を通じて、おすすめのお酒をご紹介したいと思います。

アナタの新たな日本酒選びの、何かの参考になれば幸いです。



これは、ずいぶん前に開催されました、福井の地酒を楽しむイベントで配布されたTシャツです。この時イベントに参加した、福井の酒造メーカーのロゴがプリントされています。福井のお酒好きにはたまらない一品ですね。

こうして眺めてみると、すごく沢山ありますよね。でもその割には、スーパーさんなど身近でお目にかかれるメーカーさんって、少ないと感じます。

これが、私が八重巻酒店さんでお酒を購入する理由なのですが、よいお酒であればあるほど、管理が難しいのです。

私たちは、何千円もする良いお酒を、毎日飲んだりしないですよね。お盆とか正月とか誕生日とか、特別な時に楽しむという人がほとんどだと思います。なので販売店が仕入れても、何日も売れないことが多いです。売れないお酒は、温かい店内で、ディスプレイ用のスポットライトの光をずーっと浴び続けられる、という環境に曝されてしまうのです。これでは、せっかくの良いお酒も、変質してしまいます。

なので、日常的に嗜むための、手ごろな価格の、よく売れるお酒をスーパーは扱っています。変質する前に買ってくれ戦法です。このあたり、生野菜に高温のスポットライトを当てることで、見た目を鮮やかに目立たせている事情と似ています。家の冷蔵庫なら数日日持ちする野菜でも、スーパーの売り場に並べられたら1日でシナシナになってしまいます。

よいお酒は、量販には向かないのです。よいお酒を買うなら、ひとつひとつ繊細に扱ってくれる、八重巻酒店さんのようなお店で購入することが大事なのです。

よいお酒を上手に保存しておくセラーの存在意義は、とんでもなく大きいです。





まず、おすすめしたいのは、黒龍酒造さんのお酒です。

黒龍酒造さんの商品を扱えるのは、黒龍酒造さんが販売を許可した特約店のみとなります。「日本酒は繊細なので、環境が整っているところでないと、販売をお願いできません」という、品質管理を大事にしているメーカーさんです。

黒龍酒造さんの方針こそ、八重巻酒店さんのスタイルと合致した、理想的なメーカーさんだと思います。


『黒龍 大吟醸』

私が「美味しい日本酒を飲もう」と意識して、最初に飲んだ日本酒が、『黒龍 大吟醸』でした。これが最も黒龍酒造さんの性格を表すお酒だと個人的には思っています。(全部飲んだわけではないので、違っているかもしれませんが…)

「日本酒は、清流のように清らかで、日本刀のように切れ味が鋭いのが良い」とかいう、昔からまことしやかに言われていることがあるんですけど、その基準でいうなら、『黒龍 大吟醸』がピッタリはまっていると思います。

当時の私は大学生で、いろんな都道府県出身の方にこのお酒を振舞ったことがあるのですが、匂いも味も濃いお酒を好む、酒好きが多いとされる県出身の友人からは、「薄い」とまことに正直な感想を言われました。飲んだ気がしない、と。

いや、だからこそ、すごいのだと思います。日本酒の原料は米です。米はどんなおかずにも合うし、おかずの美味しさを引き立ててくれます。肉も魚も総菜も、白飯がすすみますよね。同じように、優れた日本酒は、肉や魚など、いろんなものを引き立ててくれます。カニと一緒に日本酒を飲んだら、うおーっ、ってなります。この、おかずを引き立てるという点において、最大限進化させるには、「清流のように清らかで、日本刀のように切れ味が鋭い」ように作ることだと思いますし、それを実現させたのが、『黒龍 大吟醸』なのだと思います。

日本酒単体だけを楽しむというよりも、肉や魚などを含めた、ディナーを楽しむという上で、大活躍してくれるお酒だと思います。


『黒龍 純吟垂れ⼝』

このほか、季節限定ではありますが、『黒龍 純吟垂れ⼝』があります。こちらは新酒です。

新酒なので、甘酒みたいな酒くささと甘さがあります。これが鍋物にとても合います。

『黒龍 大吟醸』みたいに、「いいお酒が手に入ったんだから、それに見合う、いいオカズを用意しなきゃ…」だなんて気取った楽しみ方をしなくても、普段食べるものに添えるだけで活躍してくれます。『黒龍 大吟醸』が、無音で進行する神聖な儀式だとするなら、『黒龍 純吟垂れ⼝』は、そのあとのお祭り騒ぎみたいな、そんな感じです。

ちなみに、黒龍酒造さんの商品は、HPにて商品詳細を掲示しているのですが、これがとても楽しいです。カテゴリー別に商品が並んでいたり、杜氏の想いが乗っていたりと、日本酒が好きな人なら楽しく閲覧できるよう、かなり工夫がされているなぁと感じます。

とはいえ、ソムリエさんのコメントなど、めっちゃ丁寧ではあるんですけど、読んでもピンとこない人も多いのではないかなと思います。読んだだけで「あ~こんな味なのね」とわかった人はすごいです。

八重巻酒店さんとお話していた時、「日本酒って、販売する際に、商品名と値段ぐらいしか書いてなくて、ひとつひとつに詳細な説明があまりないですね」と質問したことがあります。野菜や果物なら、ある程度どんな味で、どんな使い道かがわかるので説明がなくても平気ですが、日本酒は初めての人にとっては、特徴の無記載はハードルが高いんじゃないかなと。

これに対して、八重巻酒店さんは、「感覚で飲む飲み物なので」という、ひとつの答えを持っていました。確かに、味というのは、言語化できない領域です。それを言葉として表現してしまうと、発信する側と受信する側で、感覚のズレが起こります。このため、感覚の共有というのは、言語を通しては難しいんですよね。

数々の言葉を並べるよりも、一度口にしてもらって、自分に合うかどうかを確かめる。これはシンプルかつ間違えようのない答えです。まずはラベルとかでピーンと来たものを飲んでもらって、それをもとに、「もっとこういうのがあります」という提案を、八重巻酒店さんを訪れた際に、店主さんにしてもらう。こうして日本酒を選ぶことを楽しみにしてもらうことが、日本酒の楽しみ方の一つなんじゃないかなと。


『日本の翼』

黒龍酒造さんとともに、八重巻酒店で昔から推していたメーカーさんは、加藤吉平商店さんです。「梵」シリーズと言ったほうが、なじみ深いでしょうか。

梵は、黒龍さんとは対極にあるイメージです。上記で出てきた酒好きの大学生が、「こいつはうまい!」と言ってくれるようなお酒です。香りも甘さも、くっきりはっきりしていて、お酒を飲んでいるなぁ~、と感じるお酒です。黒龍さんがオカズと一緒に食べて美味しいコシヒカリだとするなら、梵さんは米単体で美味しいイチホマレといった具合です。(なおさらよくわからないですね…。)

梵のおすすめは、やはり『日本の翼』でしょう。日本の政府専用機にて、来賓に提供されるお酒に選ばれたお酒です。それがネーミングの由来となっているそうです。そりゃあもう、びっくりするぐらい美味しいです。こんなに美味しいお酒が、福井県で作られているのかと驚きます。日本酒を飲む若者が少なくなっていますが、このお酒の美味しさを知らないのは、隣に金山があることを知らないのと同じです。ありきたりな言い方になりますが、確実に損をしています。このお酒の美味しさこそ、みんなに知ってもらいたい……そんなお酒です。

正直、毎日飲むようなお酒ではありません。だからこそ、特別な日に楽しんでもらいたい。そんなお酒です。

こんなすんごいお酒も、八重巻酒店さんには普通に置いています。

黒龍さんと梵さんは、セラーの中でも一番見えやすい場所にあります。


『濡烏』『あどそ』『越山若水』

このほか、最近では白岳仙さんの『濡烏』、黒龍さんの『あどそ』、常山さんの『越山若水』を購入しました。






どれも、酒米を福井県で栽培した、オール福井県産のお酒となっております。

もっとも、酒米として使用するなら、兵庫県産の山田錦が最もすぐれているとされています。先に挙げた黒龍酒造さんや、「梵」シリーズにおいては、高品質なお酒ほど、兵庫県産の山田錦を好んで使用しています。高品質なお酒を造るなら、高品質が保証された酒米を使用する、これはセオリーと言えるでしょう。果物だって、リンゴは青森が美味しいですし、ミカンは愛媛が美味しいのです。わざわざ福井でリンゴやミカンを作らなくても、腕のいい農家さんがたくさんいる、得意な地域から運んでくればいい、という、流通の基礎を体現したような話です。

とはいえ、米どころ福井です。空気と水が綺麗な福井の風土は、美味しいお米や蕎麦を育ててくれます。福井の風土は、酒米にもまた、いい影響を与えてくれるんじゃないかと私は期待しています。まだまだ栽培面積は小さく、取り扱ってくれるメーカーさんも限られているとは思いますが、未来に期待したいです。

これら、オール福井県産のお酒は、福井からのお土産として選ばれているようです。飲んでみましたが、当然ながら、あ~福井のお米を使っているな~とはわかりませんでした笑

しかしながら、美味しいお酒だったことは確かです。特に福井にこだわりのある人は、試してみるといいんじゃないでしょうか。

こういう体験ができるのも、日本酒のいいところです。




【住所、営業日、連絡先(SNS)】

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インスタにて、お酒の入荷状況や営業情報などを載せています。


福井県福井市栄町12-4

0776-56-0102





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