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ほくりくアイドル部定期公演2024年11月16日(土)ハートピア春江小ホール中新さん誕生日おめでとう。



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、ハートピア春江にて、ほくりくアイドル部の定期公演会があったので行ってみました。

ここでの公演会すごく良かったなぁ、と思ったので、その良さを紹介できればと思って、このブログを書いています。




まず、この公演会が良かったのは、ハートピア春江小ホールで行われた、ということです。

席もゆったりしているし、メンバーさんとの距離もめっちゃ近いです。私は一番後ろの席で、ひとつ後ろは音響スタッフさん、という位置だったんですけど、それでもステージとの距離が近く、ひとりひとりの表情がはっきりわかります。また、一番うしろの私の位置で、ステージの高さとほぼ並行になるので、席から立ったとき、メンバーさんと目線の高さが合います。アイドルが、ただ目線を平行にして手を振ってくれるだけで、あたかも自分に向かって手を振ってくれているような感覚になれます。これはお得ですね。

とはいえ、ほくりくアイドル部のメンバーさんたちは、どなたの声掛けに対しても、視線を合わせてしっかりレスポンスしてくれていました。ので、前方の席を確保することのメリットは大きいと思います。今回はVIP席が設けられており、前方中央の席についてはVIPな値段となっており、一般席との差別化がなされていました。



とはいえ、後方の一般席といえども、前述のとおり席が近く、また視線もバッチリ合います。そういう構造になっているのが、ハートピア春江小ホールなのです。これは、お得ですね。もしかすると私の座っていた席は、他の大きな公演ではVIP席に該当するような席だったかもしれません。一般料金で、VIP待遇ですよ。すごいですね~。


少し前の話なんですけど、スピッツの公演が福井のフェニックスプラザの大ホールでありまして。八百屋テクテク夫妻はスピッツのファンなので行ったんですけど、そこで前から2列目、真正面の席という大当たりを引き当てまして。フェニックスプラザ大ホールといえば、普通のライブ会場とはちょっと様相が違っています。普通は、ステージが高く、客席との間に大きなスキマがあります。一方でフェニックス大ホールは、普通の体育館みたいな、ステージのすぐそばに席がある、みたいな感じです。1列目のひとが手を伸ばせば、頑張ればボーカルの草野マサムネさんの足首を掴める、ぐらいの、そんな距離の近さです。

んで、ワクワクしながらスピッツの公演を見たんですけど、マサムネさんの視線が真下にいる私たち前列の観客に全然降りてこないんですよね。アーティストの目線は平行で、常に奥にいるお客さんに向いている感じです。これは当然といえば当然で、人間は下を見ながらだと声を出しにくいんですよね。俯きながらでは、よいパフォーマンスを発揮できないのです。

マサムネさんはこの福井公演の際、後ろのひとに気を遣うつもりで、「後ろのほうがよく見えます。前はあんまり見えないです」とMCで語っていましたけれども、これはただのリップサービスではなく、半ば本心だと、この時思ったのです。一方で前の席に座っている私たちテクテク夫妻も、マサムネさんの足元から見上げる形になりました。視野いっぱいに、足元があるのです。私の妻はドラム担当の崎山さんが特に好きなのですが、マサムネさんの身体がドラムセットをまるごと覆っているカタチになりました。「あーん、何も見えない」と、超超超VIP席に嬉しそうでありつつも、どこか歯がゆいような、そんな顔をしていました。


このスピッツのことを踏まえると、私個人としては、やはりステージと少し距離があったほうが、全体を眺めるのにはいいのかもしれません。特に今回はほくりくアイドル部の公演は、フルメンバー21人での公演で、ステージいっぱいに広がっており、また3層の厚みがありました。私の位置でも広がっているなと感じるぐらいです。ひとりひとりの動きがバッチリ視界に入るし、かつその動きにはめちゃくちゃ迫力がありました。

私のすぐそばにはプロデューサーの中新さんがいたのですけれども、彼はそこで視線を微動だにさせず、腕を組みながらジーッとステージを眺めていました。めちゃくちゃ見やすかったのだと思います。

ハートピア春江小ホールのステージ上はだいぶ暑かったそうです。MCにて松井裕香里さんが「ちょっと暑いですね~。もうちょい冷房の温度下げてもらえません?」と、会場のあふれる熱気を表現するようなコメントをしていましたが、あれは本当に暑かったのだと、のちにメンバーさんが次々とツイートしていました。

こんな、ちょっと空調設備に課題があるかもしれませんが、観客席については本当にバッチリでいい感じでした。石川県の公演ではめっちゃ大きな箱でやるので、福井での公演は席がめっちゃ近くて穴場だと思います。この穴場にみんな気づいて、もっともっと福井に来てくれたらいいなぁと思います。




プロデューサーの中新賢人さんといえば、この公演中に、ちょっとしたサプライズに見舞われていました。

11月は中新さんの誕生日ということが曲の合間に紹介されました。その流れで「中新さん、ステージに上がってきてください!」と急に呼び出されました。私は中新さんをすぐそばで眺めていたんですけど、彼は最初は、先ほどと同じように手を組んだままジーッと真面目にステージの進行を眺めており、「ふぅん、相変わらずワチャワチャしたMCだなぁ。そんな話題、別に引っ張らなくてもいいから、早く次の進行にいってくれよ」みたいな顔をしていましたけれど、ステージ上のアイドルたちの誘いが本気だと知ると、「え、これいかなくちゃいけない流れなの…?」みたいに、少しだけ表情を変えました。中新さんは普段、公演となれば、普段は会場の内外でウロウロしていて、簡単に見つけることができます。そこで来場してくれた知り合いを見つけると、ニッコニコで挨拶しています。なので喜怒哀楽に乏しい人というわけではないとは思うんですけど、この時のサプライズについては両手をあげて喜ぶ様子もなく、「えっ、まじで?」みたいな顔を終始していました。

ステージ上に引きずり出されて、メンバー全員から誕生日の歌でお祝いされ、プレゼントを渡された後に至るまで、「べ、別に嬉しくなんてないんだからね。あー面倒、あー面倒」みたいな、そういう大人の対応をしていました。「泣いてもいいんだよ?」とメンバーに煽られたときも「いや別に…」みたいな、困った顔をしていました。実際、どう振舞えばいいのか、困惑していたと思います。この時の松井祐香里さんのコメントで「実はほくりくアイドル部が始まって8年目になりますが、こうして中新さんの誕生日をお祝いしたのは初めてです」と言っていたとおり、こういうカタチでお祝いされるのは初めてだったようです。しかもサプライズで。そりゃあ困惑するでしょう。中新さんが戸惑ってオタオタしている様子を、観ている分には最高に面白かったですけれども、私が彼の立場だったらと思うと、背中の冷や汗が止まらなくなりそうです。


とはいえ。

態度ではそっけない感じだったかもしれませんが、内面では、めっちゃ嬉しかったのだと思います。

ステージ上で、「これはサプライズの誕生祝いです」と打ち明けられた際、彼はすぐさまこうコメントしています。

「このステージ、めっちゃ暑いね」と。

そうです。彼のハートは燃えるように熱くなったのです。その照れ隠しのために、先ほどから「暑い暑い」と文句を言っていたアイドルたちに同調する形で、「暑いね」と返事してみせたのです。これは彼の、最大限の感謝の気持ちだったのだと私は思います。

「みんな本当にありがとう。今おれのハートが最高に燃えているぜ! こんな心の籠ったプレゼントを貰って、本当に君たちは最高だ! うおーっ! ハートがギンギンに燃えてるぜ!!」

と言いたかったんじゃないかなと、私は思っています。そうですよね?ね?


いやぁ、とにかく、すごいドラマを眺めることができました。

中新さんと、ほくりくアイドル部のメンバーとの絆。松井祐香里さんなど初期からいるメンバーさんたちにとっては、8年もの月日を一緒に戦ったのです。8年分の歴史が積み重なっているのです。その積み重なったものが、春江のステージで見せてもらうことができたのです。

私はこの、中新さんの誕生日がサプライズで祝われる様子を眺めに、チケット代を払って春江まで来たのだと思います。そのぐらい価値がある場面だと思います。アイドルたちのステージは、そのオマケです、とまで言っちゃうとさすがにアレかもしれませんが、このブログの分量的に中新さんの話題で文字数を割き過ぎました。はたして彼女たちの活躍を語るだけの体力が、私に残っているのでしょうか? そしてアイドル目的にブログ閲覧してくれている人に、プロデューサーの中新さんの話と、スピッツの草野マサムネの話を延々ぶち込んでしまいました。この後もはたして読んでくれるのでしょうか?




体力がなくなってしまわないうちに触れておきたいのが、奥村星香さんです。奥村さんは、すでに卒業を発表しているメンバーなので、こうしてお会いできるのもあと僅かとなってしまっております。メンバーでいるうちに、その活躍をこの目にしかと焼き付けておかないと、という使命感で、今回の公演会を観に行こうとしたのが、私の動機でした。土曜日の野菜配達と野菜配達の合間に、春江に来ました。私のカバンの中は、アイドルのグッズではなく、これから訪問するお取引先様の、野菜の納品書と領収書が入っていました。アイドルの公演を眺める万全の状態ではなかったけれども、それでも観たいと思った理由のひとつが、奥村星香さんを眺めるためでした。

そんな私にとって、この春江での公演は最高のものでした。前述したとおり、目線がしっかり合う席でしたし、また総勢21名に対してステージが狭いこともあるためか、大きなステージの時のように陣形がダイナミックに変化することもなかったので、エース級のメンバーがだいたい前列に立ってくれていました。奥村星香さんはエース中のエースということで、前列中央にいて、これまでアイドルとして培った技量を最大限発揮してくれていました。

もし技術が積み重なっていくとするなら、私は今まで一番いいパフォーマンスの奥村星香さんを、この日、この目で見ていたことになります。奥村星香さんの、アイドルとして立つことになる舞台は、ほくりくアイドル部が巨大になっていくにつれて、巨大になってきました。金沢歌劇座、石川県立音楽堂を満員にした5周年そして7周年の記念公演、かがやきフェス……その巨大なイベントの中心には、いつも奥村星香さんがいました。この巨大なイベントを経験し乗り越えてきた、最高の状態の、全盛期の奥村星香さんを、私は観ることができました。

ほくりくアイドル部のキャッチコピーは、「北陸を“音楽”で元気に!」となっています。私は、といえば、最近の野菜高騰とか、なんかそういう色々に疲弊していて大変で、SNSの発信とかブログとかが疎かになっていました。情報の発信って、ココロが元気でないと、うまくいかないんですよね。今回、ほくりくアイドル部の定期公演に行こうと思ったのも、「元気を貰いに行こう」と思ったからなのです。より正確にいえば、こうしてアイドルたちの様子を書き記すことで、SNS更新の理由にしたり、そもそも書いて発信することで自分の中で溜まった何かを外に出そうと考えたからです。元気に頑張っている人を描くことで、自分も元気になろうと思ったのです。若くて元気のある人とかは、ツイッターとかで自然に気軽にアウトプットしていますが、私のような年老いた八百屋さんにとっては、アウトプットするにも気力がいります。ほくりくアイドル部の活動に触れ、それをアウトプットすることで、使った気力を取り戻して、さらにより元気になることができます。こんな風に、「北陸を“音楽”で元気に!」のキャッチコピーどおりに、元気になる人もいるということです。私は、ほくりくアイドル部が元気に活動していること自体から元気を貰っています。その活動の柱となっている、奥村星香さんに、私は支えられてきたのです。

何かこう、特別に声をかけてもらったとか、何かをしてもらったとか、はたまた容姿が端麗だとか、そういう即物的なのも元気になるのに有効かもしれませんが、たとえ特別なモノやコトがなくても、アイドルが元気でいてくれる、ということ自体が、誰かの支えになりえるのです。奥村星香さんには、これからもまだまだ、ほくりくアイドル部としての活動が続きますし、終わった後もまだまだ人生が続きます。どうぞ元気で楽しく過ごしてもらいたいなと思います。そのこと自体が、誰かの支えになっているのだと信じて。



柱、といえば、キャプテンの松井祐香里さんの存在感が増しているなと感じました。

というのも、以前の公演に比べて、松井祐香里さんのマイクの頻度が減っているように感じたのです。その分、後輩たちがかわるがわる、マイクを持って場を盛り上げていました。単に役割を移譲したのではなく、しっかり柱となって後輩たちを支えているのが、ビンビンに伝わってきていました。B’zの稲葉さんがステージ上で暴れまわっているのを、にこやかに眺めている兄貴分の松本さんみたいな役割だなと。松井祐香里さんが果たしている、精神的な役割ってすごく大きいなと思います。こうして、ほくりくアイドル部の活動を追っていくと、信頼とか絆とか、見えない部分も見えているような、そんな感じがしています。




話は前後しますが、ファンとの掛け合いが、ものすごく発達(?)してたのがすごかったです。

最初のメンバー自己紹介の時、西村萌花さんの「魔法をかけちゃうよ!もえもえぴーっぴ!」という掛け声の後、前方の座席に座っていたファンが「うわ~」ってやられていました。これ、めっちゃ楽しいですね。他にも、林風奈さんがセンターになる曲では、専用の掛け声が出来上がっていたのが印象的でした。細かいところを探せばまだまだあると思うのですけれども、何度も足を運ぶことで、こういうお約束がわかるようになると、楽しいですね。

また、MCの間などで、マイクを持っていないメンバーたちが客席にめっちゃ手を振っていたのも印象的でした。渡辺萌叶さんが特に頑張っていた印象です。もっとも、私の席の位置的に、もっともよく見えたのが渡辺萌叶さんだったので、そう見えたのかもしれません。渡辺萌叶さんと同じく福井出身の羽生田結月さんは、ちょうど前列のメンバーにすっぽり重なって、私の位置からは見えなくなってしまっていました。もしかしたら羽生田結月さんは、私に対してサインを投げかけていたのかもしれなかったのに。うーん残念。羽生田結月さんがひとりトークする場面がありましたが、会場の熱気に動じず落ち着き払っていて、すらすら聞くことができました。めちゃめちゃ成長を感じます。こういうの、いいですね。

山中彩也乃さんは、めっちゃ存在感増してきているなと思います。いや私が注目していたから、そう見えるようになっただけなのかもしれませんが。落ち着ていいるし華もあるし、穏やかなように見えますが熱いもの持っているし、みんなを引っ張っていくような責任感も感じます。みんなの支持と期待を背負えば、結果を出せるポテンシャル持ってると思うのですが、どうでしょう。福井のみなさん、そして北陸のみなさんは、山中彩也乃さんに熱い期待と信頼を投げかけてみませんか。将来北陸まで背負って立つ大きなアイドルになるかもしれません。

佐古真莉亜さんも存在感あって、目立っていました。たぶん今までも目立っていたんでしょうけれども、私の見る目が育っていなかったので、目に映っていなかったのだと思います。福井各地で開催されたイベントのライブを何度か眺めたことで、佐古真莉亜さんの魅力に気づけるようになったのだと思います。こういうの大事ですね。

当然のことながら、ステージに立つメンバーさんは、みんな特別な存在であって、みんな個性と輝きを持っています。ようは、見ている側の捉え方だと思います。より多くの人に「このひとは特別だ」と思わせることができた人が、スーパースターになっていくのでしょう。この八百屋さんの中では、山中彩也乃さんや林風奈さんはとっくにスーパースターですけれども、あとはそれをどれだけ多くの人が信じてくれるか、ですね。




実際の楽曲となると、やっぱり所属歴が長いメンバーほど完成度高い動きをしているなと感じます。コマツデマツにおける、勧進帳を表現したようなカッコいい動きとかは、繊細に正しく動けるかよりも、自分に自信があるか、とか、そういう心の持ちようで決まってくるんじゃないかなと。山崎真央さんや加藤千夏さんは、ここが巧だったと思います。めっちゃ弁慶でした。南葵さんは、フワフワしていてかわいい系だと思うんですけど、こういうカッコいい動きをする場面では、バシーっと決めてくれます。めっちゃカッコいいです。

ラストの楽曲における、林風奈さんも圧倒的でしたね。完全に主人公でしたね。あの動きは、林風奈さんにしかできない、誰にもマネができないものだと思います。




とまあ、公演の感想をつらつらと書きましたが、実はほくりくアイドル部は公演だけでなく、特典会もあったんです。

特典チケット1000円で、メンバー誰かひとりと1分トークできるそうです。公演の最後に、そう言っていました。

私はその後配達があったので参加できなかったのですが、スーパースターと話ができるなら、全然高くないと思います。めっちゃお得だと思います。

ただ私の場合、悪夢を見まして。脚立に乗って作業をしていたところに、ほくりくアイドル部のメンバー数人が私に向かって手を振ってきました。私は手を振り返そうとしたところ、体勢を崩して脚立から転がり落ちました。その際、手にしていた道具の鋭利な部分が、メンバーの顔をざっくり切ってしまったのです。その若いメンバーは、眉間から頬にかけて切り傷を負い、血が噴き出し、白い制服を染めました。私に対して「大丈夫ですよ」と平気なふうを装っていましたが、私のほうが平気ではありませんでした。こんなに怖い夢、ありますか?

んで、そのときの夢の場面が、なーんかハートピア春江のホール出入り口によく似ていたんです。まあ、脚立に乗ることもないし、鋭利な道具も持ってないんですけど、その時の夢の内容が頭の中に残っていて、なーんかイヤな感じしたんです。なので、今は、遠くから見るだけで幸せです。遠くから安全に眺めるのが幸せです。




他にも触れておきたい事があったかもしれませんが、次回に書くことがなくなるのは困るので、今日はこのあたりで。

メンバーが多い分、それだけドラマがありますよね。ほくりくアイドル部の活動を応援することを通じて、そのドラマに今後も触れていくことができればいいな、と思っています。

またお会いしますよ。

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