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【しあわせにゃん家(ち)さんって、どんなお店? 】
にゃん家さんの正式名称は、「譲渡型保護猫カフェしあわせにゃん家(特定非営利活動法人しあわせにゃん家)」となっております。
命の危険のある猫たちを保護し、新しい家族とを繋ぐための施設です。
こういう名目なっておりますので、「飼う意思のある人しか受け付けていないのかな…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ、「猫をもらおう」といきなり考えずに、最初は普通の猫カフェとしてお気軽に訪れてみるのがいいかなと思います。
猫カフェを利用する料金や、寄付によって、にゃん家さんの保護猫活動は成り立っています。
にゃん家さんを猫カフェとして利用するだけで、多くの猫を救うことに繋がるのです。
にゃん家さんの中で猫と遊ぶだけで、猫の命を救える。これは、うれしいですね。
さっそく行ってみましょう。
※行くときは、汚れてもいい服と、靴下の着用を忘れずに。
※なお、譲渡を希望される方については、「一度のご来店のみで「この子が欲しい」という方にはお譲りはしていません」というルールがあります。
譲渡を希望している方は、譲渡してもらうことを急がずに、まずはスタッフさんにご相談するところから始めましょう。
【動画で、お店の中をみてみよう。】
はじめてお店を利用しようとしている方のために、動画を用意しました。どんなお店か気になるけれど、個人店はどんなところかわからないし、不安…という方のために、入店して猫と遊ぶまでの動画を作りました。雰囲気を確認することができます。
【入店ルール】
はじめての方は、スタッフさんに入店ルールを説明されます。
長い間保護猫活動を続けてきて、猫との対話を積み重ねた経験から、考え抜かれたルールです。猫と人間が互いに不幸にならないようにするためのルールですので、たくさんあって把握するのは大変ですけれども、大事なことなので、守りましょう。
大丈夫です。スタッフさんがだいたい近くにいて、猫たちの様子を見ながら、猫についてなど気軽にお声をかけてくださいますので、何か困ったこととか、わからないことがあったら、その都度遠慮なく聞いてみましょう。
ルールを守って、猫も人間も、楽しく触れ合える時間にしましょう。
【お支払い】
お支払いは、事前支払いです。
ペイペイ支払いは、別途決済手数料がかかります。ので、現金がお得だと思います。
★大人プラン(中学生以上)
・30分コース 800円
・1時間コース 1,500円
・フリーコース(飲み物付き)1,800円
フリーコースでも満席になった場合、2時間上限になる場合があります。
★お子様連れプラン(2歳以上小学生以下)
・30分コース 大人800円、お子さま800円
・1時間コース 大人1,500円、お子さま1,100円
年齢によっては、時間制限があります。そのほか、お子様同伴のお客様には、お子様に守っていただきたいルールがありますので、そちらもスタッフさんのご案内に従って、ご確認くださいませ。
命を教えることは容易ではありませんが、同時に、必要になってくることでもあります。お子様が、ちいさな命と上手に向き合えるようになりますことを願っております。
★おやつセット +50円
猫さんは、特性上、はじめての方にはあまり興味をもってくれないか、警戒されて近づいてくれません。ので、より触れ合いを求めている方は、おやつセット購入がおすすめです。
でも数に限りがあります。お腹パンパンになってしまいますからね…。
猫カフェではありますが、ドリンクは基本自販機となります。
これは、とてもいい判断だと思います。カフェ内の猫に関する事故はもちろん、調子の悪い猫やケガしている猫にも気を配っている、猫専用のスタッフさんの手が、飲料を用意するのに取られるのは、あまり合理的ではありません。目を離した隙に事故が…なんてことがないようにするための対策です。
またドリンクは任意となります。滞在時間が短い人は買わなくても大丈夫です。
まれに猫が暴れてドリンクをひっくり返すので、事故がおきないよう、飲んだらペットボトルのフタは閉めておきましょう。フタのないドリンクについては、フタをご用意しています。なので安心して、好きなドリンクをチョイスしましょう。
【にゃん家さんの特徴】
ほかの猫カフェには見られない、にゃん家さんの最大の特徴は、「子猫部屋」「人慣れしていない猫の部屋」「猫エイズのキャリア部屋」があることです。
今までは、猫カフェスペースで触れ合える猫さんは、「人慣れした、健康な猫」たちでした。つまり、人慣れした健康な猫しか、人目に触れず、また譲渡の機会に恵まれていなかったのです。
そこで、すべての保護猫さんを見てもらえるよう工夫されたのが、この個別に作られた部屋です。
この部屋にいる子たちは、大きなガラス窓から眺めることができます。
「人慣れしていない猫の部屋」「猫エイズのキャリア部屋」については、スタッフさんに申請することで、中に入ることができます。
人慣れしていない猫は、小さいお部屋にしたことで、遊んだりちゅーるを食べにきたりする事ができます。こわごわしているので、驚かせないようにしましょう。
また猫エイズのキャリア部屋についてですが、猫エイズは人間には感染しません。罹患している以外は、健康な猫とまったく同じですので、同じように遊ぶことができます。
なお、猫エイズキャリアのお部屋ですが、外のお庭がついています。スリッパをはいて出ることができます。天気がいい日は猫と一緒に、お外でゆっくりするのもいいですね。
「子猫部屋」だけが入室不可です。
小さい子が休むお部屋になっています。大きな人間と遊ぶには、まだ少し心配な子たちです。ガラス越しに覗くことはできますので、優しく見守ってあげましょう。
【しあわせにゃん家さんの住所、営業日、連絡先(SNS)】
↑ホームページはこちらからどうぞ。
福井県 福井市栄町1の3番1
連絡先 0776-76-6702
森田駅からの行きかたは、記事上の動画内で解説しています。ぜひ見てみてくださいね。
※行くときは、汚れてもいい服と、靴下の着用を忘れずに。
【補足:やってはいけないこと】
にゃん家さんに届くお問い合わせのうち、もっとも対応に苦労していることをご紹介いたします。
それは「猫を拾ったので、預かってください」「猫が子供を産んだので、引き取ってください」というものです。
保護猫の受け入れに限度があります。現状の猫さんの保護で手一杯になるからです。
なので、いきなり持って行っても、保護できない事が多いです。
保護した猫たちは、みだりに繁殖しないよう去勢し、ケガや病気をしている子は治療し、餌をあげて、清掃し、空調を管理し、ストレスなく健康で安全に過ごさせなければいけません。法律でそう決まっています。
にゃん家さんだけでなく、ほかの保護猫施設もまた、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)のもと、運営されています。
この法律に準ずるように猫一匹を飼育した場合、生涯にかかる費用は約200万円とされています。
にゃん家さんは、猫たちを救うことと、自分たちができる範囲との折り合いで、成り立っています。
お金にならないどころか、お金がいくらあっても湯水のごとく出ていくのが保護猫活動です。猫がかわいそう、という気持ちだけでは、どうにもならないのが保護猫活動です。それでも続けてこられているのは、完全にスタッフさんたちの、保護猫に対する強い愛情にほかならないのです。
保護される猫、保護を待つ猫たちに、できるだけのことはしてあげたい…そんな気持ちと、現状とのせめぎあいに苦しみながら、なんとか運営しているというのが現状です。
にゃん家さんに猫を1匹預かってもらうということは、生涯にかかる費用約200万円を負担してもらうということです。アナタがにゃん家さんの立場だったら、200万円の負担と責任を、軽々と請け負うことができるでしょうか。
当然といえば当然なのですが、無限に保護猫を受け入れることはできません。
猫を保護したい気持ちもわかりますが、施設の受け入れの現状として、わかってもらいたいところです。
特に対応に苦慮しているのが、にゃん家さんの、猫に対する愛情を利用するような形で、猫を預けようとする人です。
「たくさん世話しているんだし、一匹くらいいいでしょ」「私には飼えないし、アンタ引き取りなさいよ。好きなんでしょ」みたいな。
そういう魂胆の人は、絶対わかります。見抜かれます。
「保護してくれて当然でしょ」「猫好きなんでしょ?どうして預からないの?」「私の猫じゃないし、私には関係ないから」と、にゃん家さんの事情を考えないで、一方的に猫を押し付けてくる人が後を絶えません。が、そういう魂胆で猫を保護してもらおうと思ってもダメです。
寄り添ってもらいたいとお考えでしたら、まずは相手に寄り添うことからはじめることが肝心です。これは、猫も人間も同じです。
にゃん家さんの事情を汲むことで、にゃん家さんも事情を汲んでくれるようになります。
にゃん家さんは、多くの猫を保護してきた、知恵とかノウハウをたくさん持っています。
そして、猫のために何かをしたいと考えている人に対しては、惜しみなく協力をしてくれます。猫の悩みにはどうしたらいいかを、何がその子のためになるかなど、一緒になって頑張って考えてくれます。
もう一つ、気を付けないといけないことがあります。
法律的には、猫を拾った人に、拾った瞬間から責任が発生している、ということです。
なので、拾ってしまってから「こんなはずじゃなかった」とあわてても間に合いません。
法律をしっかり確認して、それから、どうするべきかを考えましょう。
「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)抜粋
第四十四条
愛護動物を遺棄(捨てたり、置き去りにすること)した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、五年以下の懲役又は五百万円以下の罰金に処する。
愛護動物に対し、みだりに餌や水を与えずに衰弱させる、または負傷したものの適切な保護を行わないなどの虐待を行った場合は一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
第三十七条
犬又は猫の所有者は、これらの動物がみだりに繁殖してこれに適正な飼養を受ける機会を与えることが困難となるようなおそれがあると認める場合には、その繁殖を防止するため、生殖を不能にする手術その他の措置を講じなければならない。
法律では、猫を拾った人が、飼育しなければいけないことになっています。一度保護した猫を、ふたたび捨てたり、餌をやらなかったり、病気を放置したり、繁殖させてしまい糞害や騒音で近隣に迷惑をかけたりした場合、責任は保護した人に発生し、違反があれば罰金に処されます。
野良猫を保護しようと思ったら、公立の機関に相談するか、自分が飼うか、の2択になります。
どちらの判断も、簡単ではありません。
命を、簡単に気軽に扱える時代ではなくなっているのです。
一度飼って、やっぱり飼えませんでした、は通用しない時代になりました。
野良猫が幸せになる唯一の方法は、見つけたアナタが責任と愛情をもって飼育すること以外、現状ありません。
猫を取り巻く現状は、整備されているとはいえません。整備している途中であるといえます。もっと多くの人を巻き込んで、考えて、答えを出していかなくてはいけない事柄です。こういう現状だからこそ、猫のことをもっとよく知って、にゃん家さんのような活動をなさっている法人を応援してあげることが大事なのだと思います。
もっと多くの人に保護猫のことを知ってもらい、もっと多くの人が猫を救う活動に参加する…これが現状を少しでもいいものにする、有効な手段だと思っています。
八百屋テクテクは、しあわせにゃん家さんを応援しています。
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