
死んでいる土地ってなんですか?って思いましたか?
死ぬのは生命のあるものだけですよね。
でも農家さんや園芸をやっている人とかは、よく、土地が死んでいるという表現を使います。
その土地で草花を生やそうと思っても、生えないという意味です。
では、死んでいる土地とは、どういう土地のことを指すのでしょう?
なぜ、そこでは草花は生えないのでしょう?
植物がいきていくためには、根っこが必要です。
根っこから水とか養分を吸収しています。
よく、シナシナになったほうれん草とかきゅうりを冷たい水につけて「再生じゃ~!」とかやっている人もいますが、あれは間違いです。葉や実は水を吸収しません。水を吸収するのは、根だけです。
その根を生やすためには、フカフカの柔らかい土が必要です。
この写真のような、いかにも硬そうな土では、根っこが伸びていかないのです。
実際、この写真では雑草もまばらにしか生えていません。
また、ここまで放置した土地は、強酸性になっています。
日本の場合、雨が酸性ですので、何もせずにいると、土地がどんどん酸性に傾いていってしまうんですね。
なので、普通は畑に貝殻や石灰をまいて中和しています。
強酸性のままでは、たとえ土が柔らかくなったとしても、やはり植物は育ちません。

バーク堆肥です。
発酵した腐葉土で、この腐葉土をエサに微生物が繁殖することで、土地がフワフワになる仕組みです。これを土に混ぜ込んでいきます。

岩石をある程度取り除いた土に、バーク堆肥をまぜませ。
実は、ここまでするのにすんごい時間かかっています。
土は堅いし、岩石多いしで、なかなか作業がすすみませんでした。
いやぁ~大変ですね。

混ぜた後の土地です。
掘り起こしただけなのでフカフカそうに見えますが、実際はまだフカフカな土地にはなっていません。たぶん雨が降れば、またカチカチになってしまいます。
これから2週間ほどかけて微生物を増やしていきます。
農業って、理科なんですね。