
最近、ドラマ「女王の教室」を拝聴する機会がありまして。
といっても、抜粋のような形でして、全編通してはさすがに見ておりませんが。
その中でも、先生役の天海祐希さんが生徒たちに向けて発言したことで、印象に残ったことがあります。
「アナタたちは、どうして勉強をするの?」と先生が生徒を問い詰める場面です。
「それは、いい大学いって...」
「いい大学いって、どうするの?」
「いい会社に入って...」
「いい会社に入って、どうするの? ローンを組んで家を建てて、老後を長生きするための資金を稼ぐために、一生懸命働くの? あなたたちが勉強しているのは、そのため?」
セリフはうろ覚えですが、こんなことを言ってました。
いや、わりと耳にしたことのある、よくある議論だと思います。
なんのために生きているのか、なんのために勉強するのか。「いい大学に入って、いい会社に入って、家を買って、老後は高い老人ホームに入る。それが幸せな人生なんだ」という考え方。私が中学、高校の時は、周りの大人たちにそう教えられて育ってきました。
実際、その人生観になんの疑問ももたずに、生活している人も多いのではないのでしょうか。
いやいや、他人の人生観にけちをつけたいわけじゃないんです。
自分の人生ですから、自分が納得できれば、それでいいと思っています。
いい大学に入って、いい会社にいく。これもなかなかできることではありませんから、それはそれで、立派だと思います。
でも、私は、上記の天海祐希さんのセリフに、ガーンと来ちゃう人なんです。
昔から、「なんのために生きるのか」とか「なんのために勉強するのか」とか、考えちゃう人でした。
ずっと、自分がどうやって生きていくべきなのか、何者になりたいのか、何をやりたいのか。ずっと考えていました。
不思議なもので、考えているだけでは、答えは見つかりませんでした。
悲しいかな凡人なので、思考が狭い場所をグルグルしていただけでした。
自分が何をしたいのかについて考えることを一旦諦めて、とりあえず何かの歯車になって生きることを続けていたときに、わずかに広がった視界の先に、ふと答えがみつかる......そんな感じでした。
その視界の先に見つけた答えというのは、たいてい、その仕事を続けているだけでは、たどり着けない領域でした。
ニューフロンティアでした。
今、八百屋テクテクは、ニューフロンティアに足を踏み入れようとしています。
もっと多くの発信を行い、もっと多くの方の支持を得ていくために、変化をしていく必要があると考えました。環境を整えていく必要があると考えました。
「福井はとてもいいところだけど、でも営業や広告が不得意だから、目立たないし、売れない」
そう、何度も耳にしたことがあります。
福井に住んでいる方でしたら、誰もがそう感じているのではないのでしょうか。
なんとかできればいいのに、と誰もがそう感じていても、すすんで前に立とうとする人は少ないです。
目だっていくためには、もっともっと前にでていかねばなりません。
それが、福井の野菜を売る八百屋テクテクの、活路だと思っています。
野菜は非常に優れたものがあります。美味しい野菜を育てる技術を、福井はもっています。
野菜の美味しさは、どこにも負けないと、本当に思います。
あとは、それをわかってもらって、買ってもらうだけです。それだけで、福井のよさが広がっていくと思います。
あとは、どれだけ多くの人の目に触れるかだけです。
八百屋テクテクは、店舗営業を11月1日をもって終了いたしました。
これからは、オンラインショップで、福井の野菜を販売していきます。
いい野菜を、少しでも多くのみなさんに届けられるよう、頑張っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。