スピッツが好きだけどチェリーはあんま食べない、という方。
実はたくさんいると思います。
まぁ別にスピッツが好きだからと言って、チェリーを絶対食べなくてはいけないというきまりはありません笑
が、しかし、それにしても。……。
チェリーを食べている人が圧倒的に少ないではありませんか!?!?!
これは八百屋さんとして、由々しき事態ですよ。
私としては、もうちょっとツイッターのTLとかに
「ウェーイ!チェリー聴きながらチェリー食べた~!」
とか写真付きでアップする方がいてもいいと思いますし、
「ちょwwwwチェリー売り場でチェリー流れてるんだけどwwwww絶対このスーパーの店員スピクラだわwwwwww」
っていうツイートがめっちゃリツイートされててもいいんじゃないかと思うんですけど、
でもなぜかそういう光景ってなかなかお目にかかれないんですよね。
でも、わかります。
なんというか、チェリーってよくわからないんですよね。
超美味しいチェリーもあれば、超美味しくないチェリーもあります。そしてそれは、見た目で判断できません。黒ずんでいるものもあるし、真っ赤なものもあります。
おまけに、すぐ腐ります。
お店で売っているものでさえ、すでに傷んでいるものもあります。
せっかくチェリーを買ってきて食べようと思ってたのに、中を見たら腐っていて食べられないものもあった。食べられるものも、なんか味が薄かったり、逆に酸っぱかったり。あ~せっかく名曲チェリーを聴きながら食べようと思ったのに、テンションだだ下がりんぐ~!
なんていう悲劇にあわれた方も、いらっしゃるかもしれません。
また「さくらんぼ」との違いがよくわからなくて、「これってチェリーなの? さくらんぼなの? スピッツと思いきや大塚愛なの??」っていうことで悩んだりすることも、あるかもしれません。
これらを踏まえると、「ウェーイ!チェリー聴きながら美味しいチェリー!!ウマ~い!!」ってツイートしたりするのは、とてもハイレベルなものだということが、わかっていただけると思います。
でも、そんなハイレベルなことを、みなさんに行ってもらって、スピッツと果物両方のチェリーを楽しんでもらうことこそが、スピッツ好きな八百屋さんの使命なんじゃないかなと。
それにはまず、チェリーとは何か、ということを理解していただく必要があります。
実は、どちらもバラ科サクラ属の、ほぼ同じ植物です。
主にアメリカやチリなど外国で栽培されたさくらんぼのことを、チェリーと呼んでいます。一方、国産のさくらんぼは、そのままさくらんぼと呼んでいます。
外国産か、日本産かで、チェリーと呼ぶかさくらんぼと呼ぶかが決まっているわけなんですね。
「えっ、でもさくらんぼと、チェリーって、味も色も全然違う果物じゃん」
と思われる方。鋭いですね。
そうなんです。果肉の硬さ、甘み、酸味、色など、別の果物だと言われても仕方がないほど、くっきり特徴が分かれています。
この特徴を分けているのは、品種の差です。
チェリーに関しては、品種によって、こんなにくっきり違いがでる植物なんですね。
ということはつまり、チェリーにしろ、さくらんぼにしろ、よい品種を選んであげることこそが、美味しいチェリーに出会える大事な条件なのです。
さくらんぼは、「佐藤錦」という品種が、かなり有名になってきました。
普通のスーパーでも、「佐藤錦」という表示がなされていると思います。酸味が柔らかくて香りが強い品種です。この酸味と香りの塩梅が、さくらんぼ本来の甘みを引き立たせている、という特徴があります。日本らしい、おしとやかさがでている品種だと思います。
一方のチェリー。
まだまだ品種名を表示しているお店が少ないので、品種で見分けるのは難しいんですけど、でも品種を表示しているお店があったら、ぜひそこでお買い物をするようにしてください。品種を表示しているところは、こだわりをもっているお店なので、美味しいものに出会える可能性がグンと上がります。
おすすめは、ビング種です。
少し黒っぽい色をしていますが、果肉はかためです。強い酸味と強い甘みが特徴の、まさにアメリカ的な味がします。
黒っぽいのが特徴ですが、真っ黒なものは時間が経過している可能性があるので、しっかり赤みが残っているものを選びましょう。黒と赤がまばらになっているものが理想です。
チェリーはさくらんぼと比べて、安価で手に入ります。
とはいえ、さくらんぼ自体が高価なので、チェリーもそれほど安いわけでもありません。
なので、なるべく失敗したくない果物ですよね。

なので、ぜひチェリーは「ビング種の、黒と赤が混ざった、かためのチェリー」を探して購入してくださいね!!
そしてスピッツのチェリーを聴きながら、「ウェーイ!!!」を実行してみてください!!
チェリーが出回っている時期に、タイムラインを、スピッツと果物のチェリーでいっぱいにしましょう!!!