
実は、お肉の美味しさをグーンとあげる、方法があるんです。
それは、野菜にこだわるということです。
えっ、どうせ野菜をついでに買わせようとする八百屋さん特有の営業トークだろう、ですって?
そんなことはありません笑
逆にお尋ねしますが、うまさ100%のお肉だけど野菜シナシナ20%を出すステーキA店と、うまさ98%のお肉とうまさ100%の野菜を出すステーキB店があったとしたら、どっちのお店に行きたいですか?
お肉しか絶対に食べない、と天に誓っている人なら、ステーキA店でよいでしょう。実質お肉しか食べないのですから。
でも、お肉とお肉の間に野菜を挟む余地があるのでしたら、ステーキB店のほうが総合力は上ではないでしょうか。
そして、お肉とお肉の間に野菜を挟んだほうが、絶対にお肉を美味しく食べられます。
「なんでステーキ食べに来てるのに、野菜で腹を満たさなきゃいけないんだ」というお考えの方。お気持ちはわかりますが、違うんです。一度、合間に美味しい野菜を食べてみてください。お肉の美味しさが倍増すること、実感していただけると思います。
上の写真は、ある日の八百屋テクテクの食卓です。
この日はステーキ定食でした。
といっても、お肉はアメリカ産のアンガス牛で、100グラム198円のお買い得品です。
安物です笑
でも、このステーキ定食の総合力たるや、そんじょそこらのお店では、決して再現できないであろう美味しさを秘めています。
なぜか。野菜がすごいからです。
★福井市産色付きジャガイモとにんじんのバター煮
★あわら市産朝どれスイートコーン
★福井市産旬のルッコラとグリーンリーフのシャキシャキサラダ
★坂井市産ナスと旬野菜の味噌汁
★福井県産新米炊き立てコシヒカリ
どれも、一口食べれば、うまい! と口にせざるを得ない野菜で作られた副菜たちです。おまけに米は新米です。
全部主役級の、考えられる限りの最高の野菜を使って作りました。

先ほどもご紹介いたしましたが、我が家が愛用しているのは、アメリカ産のアンガス牛です。
アンガス牛は、国産牛と比べて、販売店によっては激しく変色していたりします。精肉担当者のトリミングの加減なので、変色していたからといって健康に影響はないのですが、やっぱり発色いいところから買いたいかな、って思います。
トリミングの技術の有無は、そのまま販売管理技術の有無に繋がっているからです。
つまり、トリミングのうまさは、お肉の美味しさに繋がっているのです。
なお「肉の色が暗かったり、緑色だったりするのは、お肉の鮮度には関係のない話なので、気にせず買ってちょうだい」というのは、販売店側が口にする話ではありません。販売店としては、お客様に少しでも選んでいただけるよう、トリミングに気を配り、他店と切磋琢磨すべきです。お肉の変色をほったらかしにしてはいけません。
最近では、八百屋さんがいなくなっているのと同じく、お肉屋さんも姿を消しつつあります。
昔はお店で生肉を加工していましたが、今では精肉センターでパックされ、それをスーパーさんが買っているというのが主流になりつつあります。スーパーの店員さんは、お肉のパックを売り場に並べるだけなので、お肉のことがあまりわからないんですよね。どういう肉が美味しいとか、どうなったら食べないほうがいい、とか。
お肉が変色していても、売り場に並んでいたりします。
お肉や野菜が、どうしたら美味しくなるか、を考えることは、やがては八百屋さんやお肉屋さんを見直すキッカケになるかも。
そうなったら、いいですね。

ブロック肉は、ローストビーフにもおすすめです。
そして、ローストビーフには、やはり新鮮な野菜が不可欠でしょう。
八百屋テクテクの、ローストビーフ丼です。お肉は赤いですが、しっかり中まで火が通っていて、ふわふわと柔らかい食感でした。
それを彩るのは、たっぷりの生姜の甘酢漬けと、スイスチャード(サラダほうれん草に似た野菜)です。