
新しい栄養素、
ファイトケミカル!
野菜って、カラフルで綺麗ですよね。
カフェさんなどは特に彩を気にしていますので、
「カラフルな野菜ない?」とよく聞かれます。
赤色を出そうと思ったら、トマトやニンジン、パプリカ、ビーツ
紫色なら、レッドキャベツ、レッドオニオン、紫じゃがいも、さつまいも
黄色なら、レモン、スイスチャード、ゴールドトマト、トウモロコシ
橙色なら、橙色ミニトマト、カボチャ、オレンジ、パプリカ
緑色なら、ほうれん草、小松菜、きゅうり、メロン、
白色なら、カリフラワー、ホワイトアスパラ、ホワイトコーン、チコリ、白ナス
思いつくだけでも、これだけの色の野菜や果物が思いつきます。
さて、この野菜がもつカラフルさ。
実は、オシャレだけではないんです。
野菜のカラフルな色素も、人間の身体にとって重要な成分のひとつなんです。
野菜によって、この色素の種類が違います。
主にぶどうやブルーベリーの紫色はアントシアニン、
人参の赤色や黄色はカロテン、トマトの赤はリコピン…
どこかで、これらは身体にいいんだよ~って話、きいたことありませんか?
これらの色素のことを、カロテノイドといい、強い抗酸化作用があります。
カロテノイドのように、強い抗酸化作用をもつ物質はほかにもあります。
野菜の渋みなどに含まれるポリフェノール、大豆に含まれるイソフラボン、
これらを総称して、ファイトケミカルと呼びます。
読んで字のごとく、身体の酸化と戦い、防いでくれるんです。
読んで字のごとく、とは申しましたが、実は語源は、
戦うという意味のファイトではなく、植物性という意味のファイトだそうです。
つまり、直訳すると、植物性の化学物質になります。
でも、身体の酸化を防ぎ、身体の老化と戦ってくれるあたり、
戦うという意味が似あいますね。
ところで、そもそも身体が酸化する、ってどういうことでしょう?
活性酸素というものがあります。
人体で生成されるもので、身体の中のウイルスや壊れた細胞など、
身体にとって有害なものを攻撃し、身体を守ってくれている物質なのです。
本来は、とても重要な働きを担ってくれているのです。
しかし、ストレスや喫煙、紫外線、
生活習慣の乱れなどは、活性酸素の増殖を招きます。
活性酸素が増えると、正常な細胞まで破壊してしまうんです。
これがいわゆる酸化です。
そして、活性酸素のいたずらにより、身体の酸化が進み、
正常な細胞が少なくなってくると、老化ということになるのです。
老化は単に、白髪が増えるとか、
しわが増えるなどといった表面的なことにとどまりません。
高血圧や高血糖など、病気になりやすい土台を作り出してしまいます。
そしてやがては、ガン、糖尿病、心疾患。
骨粗しょう症などを引き起こしてしまうのです。
この、活性酸素の過剰な働きを防ぐことで、
老化によるさまざまな病気を未然に防いでくれるのが、
カロテノイドであり、ファイトケミカルなんです。
「体のために野菜を食べたい! でも農薬が怖い……」
そんなアナタのために......