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農薬を落とすには?

農薬のこと、気にされている方多いですよね。
野菜についている農薬を気にして、

野菜をあまり食べないようにしている、という方もいらっしゃいます。
無農薬野菜を生産している農家さんから、直接仕入れていたりする方も。

 


普段私たちが食べている野菜は、慣行農法で作られた野菜たちです。
慣行農法とは、化学肥料、農薬を使用して作ることです。
なので、野菜はよく洗ってから、お料理に使ってくださいね。
洗えば、何の心配もありません。
私からは以上です。

 


えっ。洗っただけで落ちるのか、ですって?
なるほど。では、このあたりが気になる人のために、もう少し詳しく説明しますね。
 

 


1、水で洗うだけで農薬って落ちるの?

 


落ちます。
実は、農薬自体はコロコロしていて、

なかなか野菜にくっついてくれないんです。

そこで農薬を、展着剤に溶かして使用しています。
この展着剤というのは、接着剤のようなもので、

農薬と野菜をくっつける役割を果たしています。
しかし、この展着剤、水溶性です。

雨が降れば、雨に溶けて流れていってしまうんです。
なので、雨が続けば、農薬の散布が増えます。

薬効が流出してしまうので、かけなおさなくてはならないのです。
雨が降ると、農家さんは、大変面倒くさいはめになるわけなのです。
逆に言えば、農薬を流れ落ちやすくしておくことで、

安全性を高めているというわけなのです。

 


さらに、農薬の薬効自体を、

収穫直前で切れるように調整しているのです。
農薬は、野菜の栽培期間中に、地中や野菜の中にいる

細菌やバクテリアなどにより分解され、

収穫するころには残らないようになっています。
野菜をよく洗ってください、というのは、

残留農薬を落とすというよりも、農薬の効果がなくなったことにより、

病原菌、寄生虫などがくっついている可能性のほうを心配して、

申し上げているわけなのです。
 

 



2、危険な農薬って、あるんでしょう?

 


深刻に土壌汚染をしてしまう農薬は、日本では使用を禁止されています。
(たぶん、どこの国でも同じだと思いますが)
農家さんはその土地で、ずっと野菜を作り続けなければなりません。
農家さんは、野菜を作り続けるために、いろんなことを考えています。

土を肥やすにはどうしたらいいか、とか、

美味しい野菜を作るにはどうしたらいか、とか。
消費者の私たちが想像する以上に、真剣に土のことを考えているのです。

 


土は、よく人間の腸の中に例えられます。
腸には無数の善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいて、

それぞれが、さまざまな活動を行っています。

その全体の調和の結果、人間は健康でいることができます。
腸内環境のバランスが崩れないように、

人間は食べ物に気を使っていますし、もしバランスが崩れたときは、

お医者さんが適切なお薬を処方してくれます。

 

 

土も同じで、様々な昆虫、細菌。

いい虫も悪い虫も全部含めて、共生しているのです。

農家さんはこのバランスを見極めて、具合が悪ければお薬を処方します。

農家さんは、畑のお医者さんなんですね。
薬効が強すぎる農薬や殺虫剤というのは、

この生態を根こそぎ破壊してしまいます。

腸内にいる菌を根こそぎ除去してしまえば、

自分の身体にとって深刻な影響が出てしまうのと同じで、

畑の土の中にいる虫や菌たちを必要以上に殺してしまえば、

畑にとっても野菜にとっても悪影響がでてきます。

そこをしっかり理解したうえで、使用する農薬を厳選しているのです。
農薬というのは、野菜の医学であり、薬学なのです。

あくまでも、野菜を健康に育てる目的で使用しています。
 

 



3、輸入フルーツは、農薬がガンガン使われているんでしょう?

 


輸入フルーツも国内フルーツも、残留農薬の基準は、

国内の野菜の残留農薬基準と同じです。
食品衛生法で、そう決まっています。
輸入果実が我々のもとに届くまで、チェックが2つあります。

 

「有害な細菌、ウイルス、虫がいないか」と

 

「残留農薬や食品添加物などの化学物質が一定の基準を超えていないか」です。

 

それぞれ、農林水産省と厚生労働省の機関が担当しており、

二重のプロテクトがかけられているのです。
また、可食部だけではなく、農薬が付着している皮の部分を含めて、

洗わない状態でチェックをしています。
流通している野菜、果物は、これらのチェックを通過したものたちです。
洗わずに皮ごと食べても、身体に悪影響がでることはありません。

ご安心ください。
 

 



4、そもそも、残留農薬基準って何?

 


残留農薬基準とは、食品衛生法で設定されている基準です。


ひとが一生涯、毎日摂取し続けても健康になんら影響のない量の、一日あたりの摂取量(ADI)


を、その農薬ごとに設定し、

残留農薬がこの値の80%以内になるように定められています。
この値を超える農薬が検出された場合、出荷できません。
そのため農家さんは、農薬の適用作物、面積あたりの使用量、

希釈の濃度、使用時期、使用回数など、

用法容量を正しく守って、正しく使っています。



 

そもそも、なぜ農薬が使われだしたのか

そこに考えを巡らせると、

野菜の見方が変わるかもしれません。